UI（User Interface）｜ホームページ制作 用語集

UI（User Interface）とは

UI（ユーザーインターフェース）とは、ユーザーと製品・サービスの間をつなぐ「接点」や「操作環境」のことを指します。Webサイトやアプリ、ソフトウェアなどにおいて、ユーザーが情報を「見て」「触って」「操作する」すべての体験に関わる要素を包括する言葉です。

Web制作におけるUIは、単なる「見た目」だけでなく、ユーザーの行動を促し、目的を達成させるための設計戦略の中核となります。

ホームページ制作におけるUIの具体例

ホームページ制作において、UIが関わる要素は非常に多岐にわたります。以下に主な例を挙げます。

• デザイン：配色、余白、コントラスト、トンマナなど、第一印象を左右するビジュアルの設計
• レイアウト：ヘッダーやナビゲーション、サイドバー、フッターの配置など、情報の構造化
• フォントと文字サイズ：視認性や読みやすさに直結する要素。高齢者向けには大きめのフォントが効果的。
• ボタンやリンクの配置：CTA（コールトゥアクション）の位置やデザインもUI設計の一部
• フォーム設計：お問い合わせや資料請求フォームの入力のしやすさ、エラーメッセージの表示
• レスポンシブ対応：スマホ・タブレット・PCなど、デバイスごとに最適化された表示
• アクセシビリティ対応：色覚特性や視覚障害のある方にも配慮した設計

UIとUXの違いとは？

混同されやすいのがUX（ユーザーエクスペリエンス）との違いです。

• UIは「見た目や操作性」など目に見える部分の設計
• UXは「使った後の満足感や体験全体」

つまり、UIはUXの一部を構成する要素と捉えるとわかりやすいです。優れたUIは、スムーズなUXを実現するための土台とも言えます。

UI改善の重要性

UIの質が低いと、ユーザーは目的の情報にたどり着けず離脱してしまいます。特に中小企業のWebサイトでは、限られた予算で成果を出すためにUI改善は非常に効果的です。

たとえば、

• ボタンの配置を変えるだけで問い合わせ数が増えた
• フォントを読みやすくすることで滞在時間が延びた
• 導線の整理でページ間遷移がスムーズになった

など、UI改善は直接的にコンバージョン率の向上につながるケースが多く報告されています。

中小企業向けUIチェックリスト

1. ユーザー視点のUIチェック

• メニューの表示は直感的で、見たい情報にすぐアクセスできるか
• ファーストビューに「何をしている会社か」が伝わる要素があるか（キャッチコピーやビジュアル）
• スマホ表示に最適化されているか（ボタンの大きさや余白）
• お問い合わせや資料請求の導線は目立っているか
• ページ遷移のスピードはストレスがないか（読み込みが速いか）
• パンくずリストや戻るボタンが分かりやすく設置されているか

2. ビジネス成果につながるUIチェック

• CTA（Call to Action）は明確に設計されているか（例：今すぐ相談する）
• フォーム入力の項目数は最小限かつ、途中で離脱しづらいか
• サービス紹介や事例紹介のページが見やすく、分かりやすく構成されているか
• ページごとにユーザーの「次の行動」を想定したUI設計になっているか
• アクセスや営業時間、電話番号などの基本情報がすぐに見つけられるか

3. アクセシビリティ・視認性のUIチェック

• テキストのサイズ・行間は読みやすく設計されているか
• 色のコントラストが適切で、視覚障害者にも配慮されているか（WCAG基準に準拠）
• フォントは明朝体・ゴシック体など可読性の高いものを使用しているか
• リンクやボタンにホバー効果・フォーカス表示があるか
• 音声読み上げやキーボード操作にも対応しているか（必要な業種・業界向け）

UI（User Interface）まとめ

UI（ユーザーインターフェース）は、Webサイトやアプリにおける「ユーザーとの接点」であり、見た目や操作性だけでなく、ユーザーの行動や成果に大きく関与します。デザイン、レイアウト、ナビゲーションなどの工夫を通じて、ストレスのない体験を提供することが、ビジネス成果へとつながる鍵となります。