MECE(ミーシー)
- 東京のホームページ制作会社|ブラボーウェブ
- ホームページ制作用語集
- MECE(ミーシー)
MECEとは|漏れなく・ダブりなく整理する思考の基本フレーム
MECE(ミーシー)とは、「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略で、日本語では「相互に排他的で、全体として網羅的である」という意味を持ちます。
これは、物事を整理・分類する際に“重複なく、漏れなく”構造化することを指し、論理的な思考を行う上での基本的な考え方として、コンサルティング業界やビジネスの現場で広く活用されています。
MECEの2つの原則
- Mutually Exclusive(相互に排他的)
各項目が互いに重複せず、明確に分けられている状態。
例:商品の分類を「家電」「家具」「衣類」と分けた場合、それぞれが重ならないようにする。 - Collectively Exhaustive(全体として網羅的)
すべての項目を合わせると、全体を過不足なくカバーしている状態。
例:上記の分類で「食品」が抜けている場合、網羅性が欠けている。
なぜMECEが重要なのか?
ビジネス課題の多くは、複数の要因が絡み合って発生しているため、その構造を明確にする必要があります。MECEの考え方を使えば、問題を混乱なく整理でき、論点の抜けや重複を防ぎながら、的確な分析や意思決定が可能になります。
活用される場面
- 問題解決の要因分析
- 戦略立案や企画構成のフレーム設計
- プレゼン資料や構成の整理
- Webサイトの情報設計(カテゴリやメニュー構成など)
よく使われるフレームワークとMECEの関係
MECEは、以下のようなフレームワークとも相性が良く、組み合わせて使われることが多いです。
フレームワーク | 活用例 |
---|---|
SWOT分析 | 要因の分類と整理にMECE思考を活用 |
4P分析 | 商品・価格・販促・流通を重複なく整理 |
ロジックツリー | 問題をMECEに分解し、因果関係を可視化 |
MECEの注意点
MECEは便利な思考法ですが、「完全なMECE」にこだわりすぎると柔軟性を欠くこともあります。実務では“実用的なMECE”を目指すことが重要で、整理しやすさや理解のしやすさもバランスよく考慮することが求められます。
MECEに沿ったWebサイトの構成設計例
Webサイトを設計する際にも、MECEの考え方は非常に有効です。特に「ナビゲーションメニューの構成」や「サービス紹介のカテゴリ分け」などは、ユーザーにとって分かりやすく、情報にアクセスしやすい構造を作る上で重要なポイントとなります。
例:中小企業向けホームページ制作会社のWebサイト構成
<NGな構成(MECEでない例)>
- サービス紹介
- ホームページ制作
- ECサイト制作
- WordPress制作
この例では、「サービス紹介」が上位カテゴリであるにも関わらず、「ホームページ制作」と「WordPress制作」が内容的に重なっていたり、分類基準が不明確なため、相互に排他的(Mutually Exclusive)でない状態です。
<改善例(MECEを意識した構成)>
- サービス
├ ホームページ制作
├ ECサイト構築
├ 保守・運用サポート
├ Webマーケティング支援 - 実績紹介
├ 業種別の制作事例
├ お客様の声 - 会社情報
├ 会社概要
├ スタッフ紹介
├ 採用情報 - お問い合わせ
このように、分類軸(サービス種別/実績/会社情報)を統一し、それぞれのカテゴリが重複せず、かつ全体として網羅されている構成にすると、MECEに沿った明快な設計になります。
結果として、ユーザーは必要な情報にすぐアクセスでき、離脱率の低下や問い合わせの増加にもつながります。
ポイント:MECEに沿ったWeb設計で得られるメリット
- ユーザー体験(UX)の向上
- 社内管理や運用効率の改善
- SEO対策にも有利(重複コンテンツ回避・構造化)
- 情報の抜け漏れ・重複防止でブランドイメージを強化
MECE(ミーシー)のまとめ
Webサイトの設計にMECEの視点を取り入れることで、情報整理の精度が高まり、ユーザーにも運用側にもメリットのあるサイト構造を実現できます。構成検討の初期段階で活用することで、設計全体の質を大きく高めることができます。
Webブランディング
- KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)
- KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)
- 3C分析
- CMS(Contents Management System)
- CMYK
- DMCA (Digital Millennium Copyright Act)
- DRM(Digital Rights Management)
- Moblog(モブログ)
- PDCAサイクル
- PEST分析
- RGB
- SEM (Search Engine Marketing)
- SWOT分析
- UI(User Interface)
- UX(User Experience)
- アクセシビリティ(Web Accessibility)
- インターフェース(Interface)
- インフォメーション・アーキテクチャ(Information Architecture)
- ブレインストーミング(Brainstorming)
- マーケティングの4C
- マーケティングの4P
- マインドマップ(Mind Map)
- ロジックツリー
- 競合分析
- AIDMA(アイドマ)
