マーケティングの4P|ホームページ制作 用語集

マーケティングの4Pとは?販売戦略を成功に導く4つの基本要素

マーケティングの4Pとは、企業が商品やサービスを市場に届ける際に検討すべき「製品」「価格」「販促」「流通」の4つの戦略要素を指します。それぞれは英語で「Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(プロモーション)」「Place(流通)」の頭文字を取ったもので、企業視点でのマーケティング戦略を組み立てる際の基本フレームワークとして広く活用されています。

この4Pをバランスよく設計・調整することで、ターゲット市場に最適な形で商品を提供でき、売上やブランド価値の向上につながります。

Product(製品)|「誰の、どんなニーズ」に応えるか

「Product」とは、顧客に提供する商品やサービスそのものの価値設計を意味します。ただ単に“物”としての仕様だけでなく、次のような要素も含めて総合的に検討する必要があります:

  • 製品のコンセプト(誰に何を届けるか)
  • 機能・デザイン・サイズ・素材・カラー展開
  • ブランドイメージやストーリー性
  • アフターサービス・保証制度・カスタマーサポート

例)美容室の新サービスなら、「忙しいビジネスパーソン向けに、平日朝7時から対応可能な30分カット」など、生活スタイルに応じたニーズ設計が求められます。

Price(価格)|価値と利益のバランスをどう取るか

「Price」は、商品やサービスの販売価格の設計です。単純な原価積み上げではなく、次のような観点から戦略的に価格を設定します:

  • 原材料・製造コスト・人件費
  • 競合他社の価格帯
  • ターゲット層が“払ってもいい”と感じる価値
  • 高価格=高品質という印象を狙った「プレミアム戦略」も

例)同じTシャツでも、ユニクロは1,000円、セレクトブランドは6,000円以上で売られます。価格設定は“誰にどう見せたいか”のメッセージでもあるのです。

Promotion(プロモーション)|どうやって認知してもらうか

「Promotion」は、製品やサービスの価値をターゲットに伝えるための広報・宣伝活動です。顧客に「知ってもらう」「興味を持ってもらう」「購入してもらう」までの導線をどう設計するかを考えます。

主な手法には:

  • Web広告(リスティング広告・SNS広告)
  • チラシ・DM・POPなどの紙媒体
  • 展示会・イベント出展
  • SNS運用・メールマーケティング
  • インフルエンサーとの連携

例)地域密着型の工務店なら「Instagramで施工事例を定期発信+Googleマップ連動広告」で地元住民の認知と信頼を獲得する戦略が有効です。

Place(流通)|どこでどうやって届けるか

「Place」は、顧客に商品・サービスをどう届けるか(=チャネル戦略)を指します。販売方法や場所、流通経路の設計が含まれます。

考慮すべき点には:

  • 店舗販売、オンライン販売(EC)、両方の併用
  • 自社EC/モール(Amazon・楽天)/代理店/卸販売
  • 配送体制や納期スピード
  • 商圏(地域密着か、全国展開か)

例)手作りの菓子工房なら「週末だけ店舗販売+BASEで全国通販+地元の道の駅に委託販売」など、複数チャネルの組み合わせも選択肢になります。

まとめ|4Pは“掛け合わせ”で成果を出す

マーケティングの4Pは、それぞれが独立しているわけではなく、連動していることがポイントです。

例えば、「高機能な製品(Product)」でも、「高すぎる価格(Price)」では売れず、「魅力的な販促(Promotion)」がなければ見つけてもらえず、「適切な販売ルート(Place)」がなければ届きません。

中小企業でも、この4Pを整理することで、自社の商品やサービスの強みや改善点が明確になり、より確度の高いマーケティング戦略を立てることができます

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