カルーセル(Carousel)|ホームページ制作 用語集

カルーセルとは

カルーセル(Carousel)とは、Webページ上で画像やテキスト、コンテンツなどをスライド形式で順番に表示できるUIコンポーネントのことです。
実世界の「回転台(回転木馬)」のように、複数の要素を横に並べて順番に切り替えるデザインからこの名が付きました。
「スライダー」「スライドショー」とも呼ばれ、主にトップページのメインビジュアルキャンペーンバナーの表示などに用いられます。

カルーセルの主な特徴

項目内容
視覚的な訴求力動きを伴って複数の画像や情報を表示できるため、視認性が高くユーザーの注目を集めやすい
情報の省スペース表示限られた領域に複数の情報を順に表示することで、レイアウトをスッキリと保てる
自動/手動の切り替えページ読み込み後に自動で切り替わるタイプと、ユーザーが矢印やドットナビゲーションで操作するタイプがある

利用される代表的な場面

  • ホームページのヒーローエリア(ファーストビュー)
  • 新着情報やお知らせの一覧
  • 商品やサービスの紹介(画像・コピー付き)
  • 実績・導入事例のスライドギャラリー
  • ECサイトのおすすめ商品ローテーション

メリット

  • 複数の訴求を1つのスペースにまとめられる
  • 動きがあるため、サイトに動的な印象を与える
  • モバイル対応しやすく、タッチ操作との相性が良い

注意点・デメリット

  • ユーザーが操作可能であることに気づかない
    ナビゲーション(ドットや矢印)や見出し、説明文で補完する必要あり
  • 1枚目しか見られないことが多い
    Nielsen Norman Groupの調査では、カルーセル2枚目以降のクリック率が極端に低下すると報告されています
  • 自動切り替えがUXを損なうこともある
    読んでいる最中に勝手に切り替わってしまうとユーザーにストレスを与える
  • アクセシビリティ対応が必要
    スクリーンリーダーやキーボード操作対応、ARIA属性の設定が求められる

実装のポイント

  1. 自動スライドは停止・一時停止機能をつける(ユーザーが読む時間を確保)
  2. 矢印ナビゲーション+インジケーター(ドット)の併用で操作性を高める
  3. 最初のスライドに最も伝えたい情報を置く(2枚目以降は見られにくいため)
  4. スマホではスワイプ操作に最適化し、PCとモバイルの表示を分けて考える
  5. コンテンツは画像だけでなくテキスト情報も含める(SEOやアクセシビリティ対応)

カルーセル実装におすすめのJavaScriptライブラリ

1. Swiper.js

https://swiperjs.com
  • 特徴:軽量でモバイル対応に優れた、モダンなスライダーライブラリ
  • おすすめポイント
    • タッチ操作・スワイプ対応が標準
    • レスポンシブ対応が簡単
    • 自動再生、ループ、ナビゲーションなど基本機能が充実
    • カスタマイズ性が高く、VueやReactなどでも使える
  • 用途例:スマートフォン対応が必須の案件、シンプルで軽快な動きを求める場合

2. Slick Carousel

https://kenwheeler.github.io/slick
  • 特徴:jQueryベースで導入が簡単な定番カルーセルライブラリ
  • おすすめポイント
    • ドット・矢印・自動再生などのUI要素がすぐ使える
    • 複数スライド表示、縦方向スライドも可能
    • jQueryに慣れていれば実装しやすい
  • 用途例:CMSサイトやjQueryを導入している中小規模のサイトに適する

3. Splide.j

https://splidejs.com
  • 特徴:軽量かつアクセシビリティに優れたスライダー
  • おすすめポイント
    • ARIA属性やキーボード操作に対応しており、アクセシビリティに強い
    • SwiperやSlickと同様のUIも実現可能
    • バニラJSで動作するため、他ライブラリとの競合が起こりにくい
  • 用途例:公共系サイト、アクセシビリティ配慮が必須の案件向け

4. Glider.js

https://nickpiscitelli.github.io/Glider.js
  • 特徴:極めて軽量なカルーセルライブラリ(5KB以下)
  • おすすめポイント
    • 最小限の機能で高速動作
    • DOM操作が少なく、軽量サイトに最適
  • 用途例:静的なLPや読み込み速度を最優先するサイト

選定のポイント

ライブラリ特徴向いているケース
Swiper.jsモバイル中心・モダンUI現代的なUIやSPファーストのサイト
SlickjQueryベースで実績豊富jQuery採用済のコーポレートサイト
Splide.jsアクセシビリティ対応公共・教育・行政などのWebサイト
Glider.js超軽量・高速LPや静的ページ重視の構成

カルーセルはUIの第一印象を決定づける重要なパーツです。デバイス対応、表示速度、アクセシビリティなどプロジェクトの要件に応じて最適なライブラリを選定することが成果を左右します。

ご希望であれば、各ライブラリの導入手順やサンプルコードもご提供できますので、お気軽にお知らせください。

カルーセル(Carousel)まとめ

カルーセルは、ビジュアル訴求力が高く、情報を限られたスペースで効率的に伝えるための有効なUIコンポーネントです。
しかし、操作に気づかれない、情報が伝わりにくい、アクセシビリティに弱いといった課題も併せ持つため、目的やユーザー行動をよく理解した上で設計・実装することが成功の鍵です。

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