HTML
HTML(HyperText Markup Language)とは
HTML(エイチ・ティー・エム・エル)は、HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、インターネット上にあるWebページを記述するための最も基本的な言語です。
「ハイパーテキスト」とは、リンクによって他の文書や画像、動画、別ページへジャンプできるテキストを意味し、この「リンク構造」によって、Web上の情報が蜘蛛の巣(Web)のようにつながっていることから「World Wide Web(WWW)」という名前が生まれました。HTMLは、そのハイパーテキストを構造的に記述し、ブラウザに正しく表示させるための標準言語なのです。
HTMLの「マークアップ」とは?
HTMLにおける「マークアップ」とは、文章やデータの中にその意味や役割を示すタグ(記号)をつけて構造化することを指します。たとえば、
<h1>
:最上位の見出し<p>
:段落<ul>
<li>
:リスト<table>
<tr>
<td>
:表組み
といったタグを使って、「このテキストは見出しである」「これは本文である」「これは表である」といった意味付け=セマンティクス(意味論)を行います。
これにより、人間だけでなく機械(ブラウザ・検索エンジン・支援技術など)もそのページの意味や構造を理解しやすくなるのです。
HTMLの役割と重要性
1. 構造の定義
HTMLは「Webページの骨組み」を担っており、テキスト・画像・リンク・動画・ボタン・フォームなど、すべての要素の配置や階層構造を定義します。CSSやJavaScriptと連携して見た目や動きが作られますが、そのベースは常にHTMLです。
2. SEO(検索エンジン最適化)への貢献
HTMLで正しくマークアップされたページは、Googleなどの検索エンジンのクローラーが内容を正確に解析しやすくなり、検索順位に好影響を与える可能性があります。たとえば、
<title>
タグ:ページのタイトル(検索結果に表示される)<meta description>
:検索結果のスニペットに表示される要約<h1>
~<h3>
:コンテンツの階層構造を示す見出し
などがSEOの評価対象となります。
3. アクセシビリティ対応
視覚障害者などの支援技術(スクリーンリーダー)は、HTMLの構造を読み取ってユーザーに音声などで情報を伝えます。意味のあるマークアップを施すことが、すべてのユーザーにとってアクセスしやすいWebを実現する第一歩です。
HTMLのバージョンと進化
HTMLは1990年代にティム・バーナーズ=リーによって設計され、その後、Webの進化とともに以下のように進化してきました。
バージョン | 主な特徴 |
---|---|
HTML 2.0(1995年) | 最初に正式策定されたバージョン |
HTML 3.2(1997年) | 表・スタイルシート・スクリプトの導入 |
HTML 4.01(1999年) | セマンティクスの強化、CSSと明確な分離 |
XHTML 1.0(2000年) | XMLベースの厳格な文法を採用 |
HTML5(2014年〜) | 音声・動画の埋め込み、スマホ対応、構造化タグ(<article> など)の追加など |
現在主流のHTML5では、マルチメディアの取り扱いや、スマートフォン対応、アクセシビリティを強化する機能が多く盛り込まれています。
HTMLが担うWeb制作の中心的役割
HTMLは以下のようにWeb制作の根幹を支えています:
- CSS(スタイルシート)と連携し、色・サイズ・レイアウトを定義
- JavaScriptと連携し、インタラクティブな動作(例:メニュー開閉、モーダル表示)を制御
- SEO・アクセシビリティにおいて検索エンジンとユーザー双方に最適化
- CMS(例:WordPress)でもHTMLは裏で機能している
つまり、HTMLを正しく使うことで、「表示される」だけでなく「見つけられる」「使いやすい」「評価される」Webサイトが構築できるのです。
HTML(HyperText Markup Language) まとめ
HTMLは単なるタグの羅列ではなく、「Webを機能させるための言語であり、情報を伝えるための設計図」です。
見た目を整えるCSSや、動きを加えるJavaScriptがいかに進化しても、その土台であるHTMLの質が低ければ、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても不親切なサイトになってしまいます。
検索順位を上げたい、使いやすいWebを作りたい、アクセシブルな情報提供をしたい——そのすべての出発点は、HTMLの理解と設計にあります。Web制作や運用に携わるすべての人にとって、HTMLは今なお必須の基本スキルであり続けています。
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