クローラー(Crawler)|ホームページ制作 用語集

クローラーとは

検索エンジンがインターネット上の情報を自動で収集・整理するために使用する巡回プログラム(ボット)のこと。検索結果の表示には、このクローラーの活動が不可欠です。

クローラー(Crawler)とは、GoogleやBingなどの検索エンジンがウェブ上のページを発見し、内容を読み取り、検索データベースへ登録(インデックス)するために動作する自動巡回プログラム(クローリング・ボット)です。
Googleでは「Googlebot」という名称で知られています。

ユーザーが検索した際に表示される検索結果は、すべてこのクローラーによって収集・解析された情報をもとに生成されています。

クローラーの仕組み

1.Webページの発見と巡回(クローリング)

クローラーは、まず既知のページや、他サイトからのリンク(外部リンク)を手がかりに新しいページを発見します。
その後、サイト内のすべてのページやリンクをたどり、階層構造を把握しながら巡回します。

  • テキストだけでなく、画像・PDF・Excel・動画などのマルチメディアファイルも対象
  • JavaScriptレンダリング対応が進化し、SPA(シングルページアプリケーション)にも対応する場合あり

2.ページ情報の解析とインデックス登録

取得したページ内容を分析し、検索エンジンのデータベース(インデックス)に登録します。
この工程が「インデックス化」で、正しく登録されることで検索結果に表示される対象になります。

  • タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ(h1〜h6)なども解析対象
  • ページの品質、オリジナリティ、E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性・経験)も評価対象

3.検索順位の評価とランク付け(クエリプロセス)

ユーザーの検索意図に応じて、インデックスされた中から最適なページを順位付けして表示します。
Googleでは200を超える評価項目があるとされ、「ページ速度」「モバイル対応」「リンク構造」「ユーザーエンゲージメント」なども含まれます。

SEOとクローラーの関係性

クローラーの効率的な巡回・インデックスを促すことは、SEOにおいて非常に重要です。
そのために意識すべき項目を「クローラビリティの最適化」と呼びます。

クローラビリティ向上のポイント

  • サイト構造を明確にする(内部リンク強化)
    トップ → カテゴリ → 記事 という階層設計
  • パンくずリストやサイトマップ(HTML/XML)の設置
  • robots.txtの適切な設定
    不要ページへの巡回ブロック(例:管理画面、検索結果ページなど)
  • sitemap.xmlの送信(Search Consoleを使用)
  • URLの正規化(canonicalの指定)
    重複ページのインデックス混乱を防ぐ

クローラーが巡回しにくくなる例

  • JavaScriptによるページ生成(クローラーが読み込めないケースあり)
  • 無限スクロールやパラメータ付きURLの乱立
  • 内部リンクの断絶(孤立したページ)
  • 過度なリンク階層(5階層以上)
  • ブロックされたrobots.txtやnoindex設定の誤用

クローラー対策チェックリスト

【1. サイト構造編】

  • トップページから3クリック以内で全ページに到達できる構成になっている
  • パンくずリストを設置している(構造化データ対応が望ましい)
  • HTMLサイトマップを設置している(ユーザー・クローラー両方に有効)
  • sitemap.xmlを作成し、Google Search Consoleに送信済み

【2. 内部リンク編】

  • 関連性の高いページ同士を内部リンクで適切に接続している
  • 孤立したページ(リンクが一切ないページ)が存在しない
  • アンカーテキスト(リンク文字列)が明確でキーワードを含んでいる

【3. robots.txt編】

  • サイトのルートにrobots.txtが設置されている
  • 検索結果ページや管理ページなど、不要なページを適切にDisallowしている
  • Googlebotや他の主要クローラーのアクセスを誤って制限していない

【4. インデックス管理編】

  • 必要なページに<meta name="robots" content="index,follow">が設定されている
  • インデックスさせたくないページには「noindex」が正しく設定されている
  • canonicalタグを用いて重複ページの正規URLを指定している

【5. ページの読み込み・技術編】

  • ページの読み込み速度(PageSpeed Insightsなど)を一定以上に保っている
  • JavaScriptによって主要コンテンツが生成されていない(あるいはSSR対策済み)
  • レスポンシブ対応されていて、モバイルクローラーでも正しく表示される
  • エラーページ(404)やリダイレクトループがないか定期的に確認している

【6. 更新・保守編】

  • 新規ページを追加する際、内部リンクやsitemap.xmlに必ず反映させている
  • 定期的にSearch Consoleの「カバレッジ」レポートを確認している
  • クローラーのクロールステータスに異常がないかを定期的に確認している

このチェックリストを用いることで、「クローラーがサイトを正しく巡回・評価・インデックスできるか」を定量的に見直すことが可能です。

クローラー(Crawler) まとめ

クローラーとは、検索エンジンの“目”の役割を果たすボットであり、Webページの発見、読み込み、登録(インデックス)、評価(ランク付け)を行う非常に重要な存在です。

Web担当者やSEO施策においては、“検索結果に表示されるためには、まずクローラーに見つけてもらうこと”が第一歩であり、そのための「クローラビリティ最適化」は欠かせません。

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