フォント|ホームページ制作 用語集

デザインと読みやすさを左右する、Web表現の要素

フォントとは、文字の形状(=書体)をデジタル上で再現・使用するためのデータセットのことを指します。もともとは、印刷用語として欧文の大文字・小文字・数字・記号のセットを意味する「書体ファミリー」の一単位でしたが、デジタル化の進行により、現在ではコンピューターやウェブ上で使用されるすべての書体データを含む意味で広く使われています。

フォントの分類

セリフ体(Serif)

  • 特徴:文字の先端に「ひげ」や「飾り」がついている
  • 印象:信頼感・格式・読みやすさ
  • 主な用途:新聞、書籍、法律・金融系のWebサイト
  • 代表例:Times New Roman, Georgia, 游明朝体(Yu Mincho)

サンセリフ体(Sans-serif)

  • 特徴:セリフ(装飾)がない、すっきりした直線的なデザイン
  • 印象:モダン・洗練・カジュアル・見やすい
  • 主な用途:Webサイト、プレゼン資料、UIデザイン
  • 代表例:Helvetica, Arial, Noto Sans, 游ゴシック(Yu Gothic)

スクリプト体(Script)

  • 特徴:手書き風の流れるようなフォルム
  • 印象:高級感・個性・感情的
  • 主な用途:ブランドロゴ、イベントサイト、装飾的な見出しなど
  • 代表例:Dancing Script, Pacifico, 源暎こぶり明朝(日本語)

ディスプレイ体(Display)

  • 特徴:読みやすさよりもインパクト重視のデザイン性が高い書体
  • 印象:ユニーク・印象的・視認性が高い
  • 主な用途:バナー、広告、ビジュアル表現向け
  • 代表例:Impact, Anton, はんなり明朝(日本語)

ウェブサイトでよく使用されるフォント(日本語)

フォント名特徴適した用途
Noto Sans JPGoogleが開発した高可読性フォント。どの環境でも崩れにくい多言語サイト、UI全般
游ゴシック / 游明朝Windows・Mac両対応で美しい文字表現コーポレートサイト、読み物系
ヒラギノ角ゴ / ヒラギノ明朝Apple製品に搭載、洗練された印象高級ブランド、ミニマルデザイン
メイリオ可読性が高く、Web標準のゴシック体ビジネス系一般用途
源ノ角ゴシック / 源ノ明朝AdobeとGoogleが開発、オープンソースで無料利用可開発者向けサイト、ブログなど

フォントの役割とWebにおける重要性

視認性・可読性の確保
小さい画面・解像度の異なるデバイスでも文字が読みやすいことが求められます。
特にスマホ対応の際は「読みやすさ」が重視される。

ブランドイメージの伝達
フォントは無意識に企業の世界観や価値観を伝えるため、選定を誤ると違和感を与えかねません。
例:法律事務所でコミカルなフォントを使うと信頼感が損なわれる。

SEOやアクセシビリティにも影響
装飾過多な画像文字ばかりを使うと、検索エンジンや視覚支援技術での理解が難しくなります。
テキストはできる限りHTMLで構成し、Webフォントやシステムフォントで表現するのが基本です。

Webフォント vs システムフォント

種類特徴主なメリット主なデメリット
システムフォントOSに標準搭載高速表示、読み込み不要表示がOSによって異なる
Webフォントサーバーから読み込むデザイン統一、ブランド演出表示速度が遅くなる可能性

フォント まとめ

ウェブサイトにおけるフォントは、「読みやすさ」と「印象づけ」の両方を担う非常に重要なデザイン要素です。
閲覧環境やブランドの性格、ユーザー層に応じて戦略的にフォントを選定・設計することが、効果的なWeb表現と信頼性のある情報伝達につながります。

Back

ホームページ制作その他

お問い合わせ・お見積依頼

各種お問い合わせや御見積、費用や納期、制作の流れなど、お気軽にお問い合わせください。現状のホームページについて改善案などのアドバイスも可能です。

無料相談お申し込み
お見積 お問い合わせ Contact Us!
お見積・お問い合わせ