ロジックツリー
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ロジックツリーとは|問題解決を構造化するフレームワーク
ロジックツリーとは、複雑な課題や問題を階層構造(ツリー状)に分解しながら整理していくことで、原因や解決策の全体像を明確にし、優先順位を見極めるためのフレームワークです。主にビジネス課題の分析や企画立案、仮説思考などに活用されます。
1つの大きなテーマや問題を起点に、それを構成する要素を「なぜ?」「どうすれば?」と掘り下げる形で分解していくことで、思考を可視化し、論理的な分析や具体的なアクションの導出がしやすくなります。
ロジックツリー作成の3つのポイント
- テーマを絞りすぎない/広げすぎない
あまりに大きなテーマを設定すると、枝が増えすぎて収拾がつかなくなるため、ある程度具体性のある課題に絞ることが重要です。たとえば、「売上を上げる」ではなく「ECサイトの売上を上げる」など、対象を限定することでツリーが機能しやすくなります。 - MECE(モレなく・ダブりなく)を意識して展開する
要素を分解していく際は、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)の原則に従って分類することがポイントです。上層は大きな分類(例:人的要因/商品要因/プロモーション要因など)にし、重複や抜けがないか確認しながら構成しましょう。 - 「行動レベル」まで掘り下げる
ツリーの末端では、最終的に実際に取れるアクションにまで分解されていることが理想です。例えば「集客が弱い → 広告運用が不十分 → SNS広告の出稿頻度が低い → 毎週1回出稿に変更する」といったように、行動に直結する粒度まで掘り下げることで、具体的な施策として活用しやすくなります。
ロジックツリーの主な活用シーン
- 業務改善や課題解決の原因分析
- 戦略立案や施策アイデアの整理
- プレゼンや提案書の構成整理
- Webサイトの構成・カテゴリ設計
- カスタマージャーニーの分解・分析
ロジックツリーのテンプレート(基本構造)
【テーマ】売上が伸びない
├ 要因1:集客が足りない
│ ├ Web広告が効果的でない
│ ├ SNS運用が停滞している
│ └ 検索順位が低い
├ 要因2:CV率が低い
│ ├ サイト導線が複雑
│ ├ コンテンツがわかりにくい
│ └ フォームが長すぎる
├ 要因3:リピートが少ない
├ フォローアップ施策が不足
├ 顧客満足度が低い
└ メルマガなどの再接触がない
このように「課題 → 要因 → 詳細 → 対策」と段階的に分解し、最終的に改善すべき具体的アクションにまで落とし込むのがポイントです。
業種別|ロジックツリーの具体例
中小企業のサービスサイトの場合(テーマ:お問い合わせが増えない)
【課題】お問い合わせが増えない
├ 集客不足
│ ├ SEO対策が弱い
│ ├ SNS活用が不十分
│ └ リスティング広告を運用していない
├ コンテンツの訴求力不足
│ ├ 実績の見せ方が弱い
│ ├ サービス内容が抽象的
│ └ 料金体系がわかりづらい
├ 導線やUIに問題あり
├ CTAが目立たない
├ スマホ表示が最適化されていない
└ フォームが煩雑
ECサイトの場合(テーマ:カゴ落ちが多い)
【課題】カゴ落ちが多い
├ 商品ページの不安要素
│ ├ レビューが少ない
│ ├ 写真が少なく不鮮明
│ └ スペック情報が不足
├ 決済・購入フローの課題
│ ├ 会員登録が必須
│ ├ 入力項目が多い
│ └ 対応決済手段が少ない
├ リマインド施策の欠如
├ カゴ落ちメールを送っていない
├ リマーケティング広告がない
└ クーポンや特典がない
採用サイトの場合(テーマ:応募者が少ない)
【課題】採用応募が増えない
├ ページ内容に魅力がない
│ ├ 仕事内容が曖昧
│ ├ 社員の声がない
│ └ キャリアパスの説明がない
├ 応募導線が弱い
│ ├ 応募フォームが探しにくい
│ ├ モバイルで使いにくい
│ └ エントリー完了までが長い
├ 認知不足
├ 求人媒体に掲載していない
├ SNSなどで情報発信していない
└ SEOに弱く検索されにくい
ロジックツリー作成に便利なツール
- Miro / Mural:オンラインホワイトボードで共同作業に最適
- XMind / MindMeister:マインドマップ作成に強く、ロジックツリーにも活用可能
- Googleスプレッドシート / Excel:表形式でロジカルに展開したい場合に便利
ロジックツリーのまとめ
ロジックツリーは、漠然とした課題を構造的に見える化することで、「どこから解決すべきか」「何が本質的な問題か」を明確にできる優れた思考フレームワークです。
実際の業務に落とし込む際は、「MECEの原則」と「行動レベルへの落とし込み」を意識しながら、課題発見とアクション策定を行うことが成果につながる鍵となります。

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