ファインダビリティ(Findability)
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ユーザーに見つけてもらえるかどうかを可視化する、Webマーケティングの重要指標
ファインダビリティ(Findability)とは、Webサイトやページが検索エンジンやサイト内で、ユーザーにどれだけ見つけやすいかを評価するための概念です。UX(ユーザーエクスペリエンス)設計やSEO施策のなかでも特に重要視される考え方であり、ビジネス成果に直結するファクターのひとつです。
とくに「情報の洪水」ともいえる現代のWeb環境においては、「良いコンテンツ=読まれる」ではなく、「見つけてもらえる=読まれる」という前提を押さえることが必要です。
どれほど質の高いサービスや製品、コンテンツを用意していても、検索結果や導線設計が不十分であれば、ユーザーはそこにたどり着くことができません。
ファインダビリティとSEOの関係
ファインダビリティはSEOと密接に関係しています。SEOは「検索結果で上位に表示させる」ための施策ですが、ファインダビリティは「ユーザーが目的の情報に最短で辿り着ける状態を構築すること」が本質です。
以下のように両者の目的は共通していますが、アプローチに若干の違いがあります。
施策領域 | 主な対象 | 目的 |
---|---|---|
SEO | 検索エンジン | 検索結果に露出しやすくする |
ファインダビリティ | ユーザー目線 | 情報を見つけやすくする(外部・内部両方) |
つまり、「SEOで流入を増やし、ファインダビリティで回遊・コンバージョンを高める」ことが理想の流れです。
ファインダビリティスコアとは?
ファインダビリティを定量化する手法のひとつに、「ファインダビリティスコア」があります。
これは、あらかじめ設定した複数のSEOキーワードに対して、それぞれの検索順位にスコアを割り振り、合計値によってサイト全体の“発見されやすさ”を数値で可視化する方法です。
スコア算出の例
キーワード | 検索順位 | スコア |
---|---|---|
ホームページ制作 | 8位 | 23点 |
中小企業 ホームページ | 2位 | 29点 |
ホームページ 東京 | 12位 | 19点 |
スコア付けのルールは自由ですが、一般的には「1位:30点、2位:29点、…30位:1点、圏外:0点」のように設定し、順位が高いほどスコアが高くなるように設計します。
このスコアを定期的にトラッキングすることで、SEO対策の進捗や施策の優先順位を明確にできます。
ファインダビリティを構成する要素
ファインダビリティは、検索だけでなく、以下のように外部と内部の2軸で成り立っています。
外部ファインダビリティ(検索エンジンやSNSからの発見性)
- SEO(タイトル・ディスクリプション・構造化データなど)
- SNSでのシェアやバズ拡散
- 外部リンク(被リンク)施策
- Googleビジネスプロフィールの最適化(ローカルSEO)
内部ファインダビリティ(サイト内での回遊性・導線設計)
- パンくずリストやカテゴリ設計の明確化
- サイト内検索の最適化
- コンテンツの情報設計(見出し・タグ・内部リンクなど)
- 読みやすくスキャンしやすいデザイン
どちらか一方だけを重視してもユーザーは目的にたどり着けないため、外部から見つけやすく、内部でも迷わせない設計が求められます。
ファインダビリティ向上の実践施策
ターゲットユーザーの検索意図を分析
– 購買行動(AIDMA/AISAS)やペルソナ設計に基づいたキーワード設計を行う。
タイトル・見出しの最適化
– Hタグ構成とmeta情報を整理し、検索エンジンに意図を正確に伝える。
構造化データのマークアップ
– FAQやレビュー、会社情報などをschema.orgに準拠して記述。
ナビゲーションの整理
– サイト内のカテゴリーやタグ設計を整備し、内部回遊性を向上させる。
モバイルファーストのUX設計
– スマホでの視認性・導線・クリック領域を最適化。
なぜファインダビリティが重要なのか?
ファインダビリティが高いサイトは、ユーザーが目的の情報にスムーズに到達できるため、直帰率が下がり、回遊率・滞在時間・CV(コンバージョン率)といったKPIが自然と改善します。
さらに、Googleのアルゴリズムにおいても「ユーザー体験」が重視される現在、発見性の高い設計はSEO効果にも直結する要素です。
ファインダビリティ(Findability) まとめ
ファインダビリティとは、ウェブサイトが検索エンジンやサイト内でどれだけ見つけられやすいかを測る指標であり、SEO・UXの両面において極めて重要な要素です。
特に中小企業やBtoBサービスでは、「せっかく作ったホームページが見つけられていない」ことが大きな課題になりがちです。
そのため、検索結果での上位表示だけでなく、内部の導線設計やユーザー目線の情報構造を含めて、包括的に“見つけられやすさ”を設計する必要があります。
ファインダビリティを意識することで、
- 流入数アップ(SEO)
- 滞在時間・回遊率の改善(UX)
- コンバージョン率の向上(CV)
という、Webサイト運営における成果全体を引き上げることができます。
「伝わる」だけでなく、「見つかる」ことを意識したサイト設計こそが、成果につながる第一歩です。
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