ユーザビリティ(Usability)
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ユーザビリティとは|ストレスなく使える“わかりやすさ”と“使いやすさ”
ユーザビリティ(Usability)とは、Webサイトやアプリ、ソフトウェアなどを使う際に、ユーザーが「迷わず・効率的に・快適に操作できる」状態を示す概念です。
ユーザーが目的の行動(例:情報の閲覧・問い合わせ・購入など)をスムーズに達成できるかどうかは、Web制作やシステム開発において極めて重要な評価軸のひとつです。
ユーザビリティの定義(ISO 9241-11による国際基準)
国際標準化機構(ISO)が定める「ISO 9241-11」において、ユーザビリティは以下のように定義されています:
「特定のユーザーが、特定の利用状況において、ある製品を使って、指定された目標を達成する際の、有効さ・効率・満足度」
この定義に基づくと、ユーザビリティは単なる「使いやすさ」ではなく、ユーザーの目的達成に対して“どれだけスムーズに、正確に、気持ちよく進めるか”という複合的な指標であることがわかります。
ユーザビリティがWebサイトに与える影響
ユーザビリティが高いと…
- 直感的に操作でき、情報がすぐに見つかる
- サイト内回遊が促進され、離脱率が低下
- ストレスのない操作により、企業やサービスへの信頼感が増す
- コンバージョン(購入・問い合わせ)など成果に直結する
ユーザビリティが低いと…
- 情報が見つからず、途中で離脱されやすい
- 誤操作や混乱が起き、不満やイライラが蓄積
- 他の競合サイトにユーザーが流れてしまう
- SEOに悪影響(滞在時間が短い/直帰率が高い)
Web制作におけるユーザビリティの具体的な設計ポイント
項目 | 改善ポイント例 |
---|---|
ナビゲーション | メニューが直感的に理解できる/現在地がわかりやすい |
情報構造(設計) | 階層構造がシンプル/情報のまとまりが明確 |
フォント・配色 | 可読性が高く、目に優しい色合い |
レスポンシブ対応 | スマホ・PCでも快適に使える |
CTA(行動導線) | 問い合わせ・資料請求などの導線が明確で目立つ |
読み込み速度 | ページがすぐに表示される(3秒以内が理想) |
ユーザビリティとUX(ユーザー体験)の違いは?
- ユーザビリティは「使いやすさ」の設計にフォーカスした技術的側面
- UX(User Experience)は「使ったときの体験全体」を含む広い概念(感情・印象・満足度など)
つまり、ユーザビリティはUXの一部であり、「UXの土台をつくる設計の品質」として位置づけられます。
ユーザビリティ向上がコンバージョンに貢献する理由
ユーザーが求める情報に最短でたどり着き、迷わず行動できるサイトは、購入や問い合わせといったアクションを起こしやすくなります。
これは特に中小企業のWebサイトにおいて、「限られた予算でも成果につながる」ための最も重要な改善施策の1つです。
業種別|UI改善の具体的なポイント集
1. 製造業・BtoB企業
目的:問い合わせ・資料請求の獲得/信頼性の訴求
改善ポイント | 内容 |
---|---|
CTAの明確化 | 「資料請求」「お問い合わせ」ボタンを常時表示・目立つ位置に配置 |
実績や導入事例の可視化 | 写真+業種別で実績を分類し、選びやすく(例:業界別タグ) |
技術・設備紹介の整理 | 長文ではなく「特長を箇条書き+PDFダウンロード」で簡潔に |
導線のシンプル化 | トップ→製品→導入事例→問い合わせ までを3クリック以内に |
2. 士業(法律・会計・社労士など)
目的:信頼感のある印象と相談への導線設計
改善ポイント | 内容 |
---|---|
プロフィールの強調 | 顔写真+実績+対応分野をセットで掲載し、信頼性を可視化 |
相談の流れ | 「無料相談の流れ」を図やイラストで簡潔に示す |
FAQやコラムの導入 | 専門用語が多くなりがちなので、補足記事やQ&Aでフォロー |
スマホでの相談導線 | 電話リンク+LINE/フォームをファーストビューに設置 |
3. 医療・福祉・介護業界
目的:安心感・アクセス性・採用応募の向上
改善ポイント | 内容 |
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アクセス情報の整理 | 地図・診療時間・連絡先を1画面に集約(スマホでも見やすく) |
写真の活用 | スタッフ・施設写真を活かし、あたたかみと清潔感を演出 |
採用情報の強化 | 「1日の流れ」や「先輩の声」などを視覚的に伝えるUI設計 |
フォント・配色の工夫 | 高齢者にも見やすいフォントサイズと明瞭な色使いを採用 |
4. 建築・不動産業
目的:信頼・実績の可視化と物件・施工事例の回遊性向上
改善ポイント | 内容 |
---|---|
施工事例のナビ強化 | 事例をカテゴリ・地域・構造で絞り込みできるように設計 |
写真ビューアの導入 | スマホでも見やすいスライダー表示、拡大表示を実装 |
スタッフ紹介の掲載 | 実際の担当者を顔出しで紹介し、問い合わせのハードルを下げる |
スマホの地図UI最適化 | Googleマップの埋め込み+「ナビ開始」ボタンの追加 |
3. ECサイト・通販事業者
目的:購入率(CVR)の最大化とストレスのない購入体験
改善ポイント | 内容 |
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商品カテゴリの整理 | スマホでも一覧性の高いメニュー構造+パンくずリスト |
カートへの導線 | 商品ページに固定された「カートに入れる」ボタンを設置 |
商品レビューの強化 | 写真付きレビュー・評価グラフで信頼を担保 |
検索/絞り込みの精度 | フィルターUIを洗練し、検索結果で迷わせない設計 |
UI改善に共通する“3つの視点”
- 迷わない設計:メニュー構造、導線、階層のシンプル化
- 安心感の演出:実績・写真・お客様の声・保証情報の見せ方
- モバイルファースト:スマホでの表示速度・UI最適化・操作性を第一に
ユーザビリティ(Usability) まとめ
ユーザビリティとは、「ユーザーが目的をスムーズに達成できるか」を図るための、Web設計における最も基本かつ重要な品質指標です。
使いやすく、わかりやすく、気持ちよく使えるWebサイトを設計することが、最終的にビジネス成果(CV)やブランド信頼性を高めることにつながります。
ユーザビリティ
- 3クリックルール
- Google Analytics
- Google Search Console
- HCI(Human Computer Interaction)
- QRコード(Quick Response)
- UI(User Interface)
- アクセシビリティ
- インフォメーション・アーキテクチャ(Information Architecture)
- カルーセル(Carousel)
- グローバルナビゲーション (Global Navigation)
- ナビゲーション(Navigation)
- パンくずリスト(Breadcrumb List)
- ファインダビリティ(Findability)
- プリローダー(preloader)
- ラフデザイン(Rough Design)
- レスポンシブ(レスポンシブデザイン)
- ローカルナビゲーション
- ワイヤーフレーム(Wireframe)
