要件定義
要件定義とは?
要件定義とは、システムやウェブサイト、アプリケーションなどを開発する前に「どんなものを作るのか」「なぜ作るのか」「どう動くべきか」といった内容を明確にする工程のことです。
プロジェクトの出発点とも言える重要なステップであり、クライアント(発注者)と開発側(受注者)の間で認識のズレを防ぎ、後のトラブルを回避するためにも欠かせません。
なぜ要件定義が必要なのか?
要件定義をせずに開発を始めると、「完成したけど思っていたものと違う」「必要な機能が入っていない」「納期に間に合わない」といった問題が起きやすくなります。
つまり、要件定義はプロジェクトの成功を左右する“設計図”のようなもので、これが曖昧なまま進むと、後戻りが難しく、費用や工数が大幅に膨らむリスクがあります。
要件定義で整理すべき主な内容
要件定義では、次のような内容を明確にしていきます。
目的とゴールの明確化
まず「なぜこのシステムやサイトを作るのか」という背景と目的をはっきりさせます。売上アップなのか、業務の効率化なのか、それとも顧客満足度の向上なのか。目的が違えば、設計や必要な機能も変わってきます。
対象ユーザーと利用シナリオ
「誰が、どのような場面で使うのか」を具体的にイメージします。利用者のITリテラシー、利用する時間帯、使用端末(PC、スマホ、タブレット)なども要素として重要です。
機能要件(やりたいこと)
実装すべき機能をリストアップします。例えば、ログイン機能、予約システム、検索機能、決済機能などです。ここでは「必要な機能」を漏れなく洗い出します。
非機能要件(品質に関わること)
見落とされがちですが、「セキュリティ」「表示速度」「同時アクセス数」「バックアップ」などの非機能要件も要件定義の大切な部分です。快適で安全に使えるための裏側の設計です。
制約条件
予算、納期、利用する技術(CMSやサーバーの指定など)といった、プロジェクトにおける前提条件や制限事項も明確にしておきます。
要件定義書とは?
要件定義で決まった内容は「要件定義書」として文書化します。これが契約や見積もり、スケジュールの基準となるため、誰が見ても内容が理解できるよう、わかりやすく記載することが重要です。
要件定義書は以下のような構成が一般的です:
- プロジェクトの目的
- 対象範囲(対象となる業務やシステム)
- 想定ユーザー
- 必要な機能一覧
- 非機能要件
- 制約条件
- 今後のスケジュール案
要件定義と仕様書の違い
混同されやすいのが「仕様書」との違いです。
- 要件定義:何を作るか、なぜ作るかをまとめたもの(発注者の視点)
- 仕様書:どうやって作るか、どのように実現するかをまとめたもの(開発者の視点)
つまり、要件定義が「方向性を定める設計書」だとすれば、仕様書は「設計図をもとに細かく組み立てるためのマニュアル」に近いイメージです。
要件定義の進め方
実際に要件定義を行う際は、次のような流れで進めるとスムーズです。
- ヒアリング
クライアントの要望や課題を丁寧に聞き取り、ニーズを明確にします。 - 現状分析
現在の業務フローや既存システムを把握し、改善点を洗い出します。 - 要求の整理
ヒアリング内容をもとに、本当に必要な要件と優先順位を明確にします。 - 要件定義書の作成と合意
定義した内容をドキュメントにまとめ、関係者全員で確認し合意を取ります。
要件定義の注意点
- 要望をすべて鵜呑みにせず、本当に必要な機能かを精査する
- 不明点や曖昧な表現は避け、明確に記述する
- 関係者間で合意を取るまで、次の工程に進まない
これらを意識することで、後戻りの少ないスムーズな開発が可能になります。
まとめ
要件定義は、「作って終わり」ではなく「使われるシステムやサイト」にするための第一歩です。最初に目的や機能、利用シーンをしっかりと定義することで、開発の無駄や認識のズレを減らし、成功率を高めることができます。
ウェブ制作やシステム開発の現場では、「設計より前の設計」として、プロジェクトの基盤となる非常に重要な工程です。しっかりとした要件定義を行うことで、後のトラブルを防ぎ、クライアントとの信頼関係も築きやすくなります。
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