リダイレクト(Redirect)
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リダイレクトとは|Webサイト運用に欠かせないURL転送の仕組み
リダイレクト(Redirect)とは、あるURLにアクセスしたユーザーを、自動的に別のURLへ転送する仕組みのことを指します。サイトの構造変更やページURLの変更時に、旧URLをブックマークしているユーザーや外部リンクからの流入者が迷わないように適切なページへ誘導するために用いられます。
また、ユーザー体験の向上だけでなく、SEO(検索エンジン最適化)上の評価を新しいURLに引き継ぐ重要な役割も果たします。WebサイトのリニューアルやURLの正規化、メンテナンス時など、さまざまな場面で使われる基本的なWeb技術です。
リダイレクトの主な活用シーン
- ホームページのリニューアルやドメイン変更
- 不要になったページのURL統合や整理
- モバイルサイトや多言語サイトへの自動切り替え
- メンテナンス中や期間限定の仮ページ表示
- 重複URLの統一(正規化)によるSEO対策
(例:https → https、wwwあり・なしの統一)
リダイレクトの種類と用途
リダイレクトにはいくつかの種類があり、用途や目的に応じて正しく使い分けることが重要です。代表的な2つを紹介します。
【301リダイレクト】(恒久的な転送)
301リダイレクトは、「このURLは永久的に変更された」とサーバー側がクローラーとブラウザに通知する方式です。古いURLの評価(検索順位や被リンクの影響)を、新しいURLへ可能な限り引き継ぐことができ、SEO上もっとも推奨される方法です。
主な使用シーン:
- サイトの全面リニューアルでURL構造が変わるとき
- HTTP→HTTPSへの移行
- wwwあり/なしの統一
- コンテンツ統合や旧ページの削除
SEOのポイント:
- Googleは301転送を通じてリンク評価の約90〜99%を新URLに引き継ぐと明言しています
- リダイレクト設定を忘れると、旧URLが「404(ページなし)」となり、検索順位が低下する可能性があります
【302リダイレクト】(一時的な転送)
302リダイレクトは、「現在は一時的に別のURLに移動しているが、将来的には元に戻る」ことを示す転送方法です。検索エンジンには“旧URLを引き続き評価すべき”と認識されるため、SEOの評価は基本的に移行されません。
主な使用シーン:
- サイトの一時的なメンテナンス中
- 限定キャンペーン・イベントページへの誘導
- A/Bテストで一時的にページを差し替える場合
注意点:
- 恒久的なURL変更で302を使い続けると、SEO評価が分散し、検索順位に悪影響が出る可能性があります
- 一時的なリダイレクトのまま放置されないよう、設定の見直しを定期的に行うことが重要です
その他のリダイレクト手法
手法 | 用途・特徴 |
---|---|
JavaScriptリダイレクト | クライアント側で処理されるため、SEO評価が引き継がれにくい/Googleも推奨していない |
Meta Refreshタグ | <meta http-equiv="refresh" content="5;url=/new-page.html"> などの形式。UX・SEOともに推奨されない |
Canonicalタグ | リダイレクトではなく「このページの正規版は○○です」と明示するHTML内の記述。重複URL対策として使用 |
リニューアル時に重要な「URL設計」と
「リダイレクトマッピング」とは?
Webサイトをリニューアルする際、ページ構成やディレクトリが変わることがよくあります。
このとき、旧URLから新URLへ正確にリダイレクトを設定することが、ユーザー体験とSEO評価の両面で非常に重要です。
そのために必要なのが、リダイレクトマッピング表(対応表)の作成です。これは「どの旧URLを、どの新URLに転送するのか」を一覧で管理する設計図のようなものです。
URL設計の基本方針(SEO&UXを意識)
● URL設計時の考慮ポイント:
- ページの内容に即した意味のあるパス(スラッグ)を使う
例:/service/webdesign/
や/company/vision/
- 日本語URLはエンコードやSNS共有時に不具合が起きやすいため避ける
- できる限り階層は浅く・シンプルに(例:3階層以内を推奨)
- 必要以上にIDや日付を含めない(例:
/news/20240101.html
→/news/hoge/
)
リダイレクトマッピング表の作り方(手順)
✅ ステップ1:旧サイトのURL一覧を取得
- XMLサイトマップ(sitemap.xml)から抽出
- Google Search Consoleのインデックスデータを活用
- サーバーログやアクセス解析からアクセス頻度の高いURLを優先抽出
- 手作業 or クローリングツール(Screaming Frogなど)で構造を把握
✅ ステップ2:新サイトのURLを設計
- 新ページ構成に基づき、ページごとに新しいURLを設計
- 可能な限りコンテンツ内容の近いページ同士をマッチング
✅ ステップ3:旧URLと新URLを対応づけて一覧化(マッピング表の作成)
No. | 旧URL(Before) | 新URL(After) | リダイレクト種別 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | https://example.com/service.html | https://example.com/service/webdesign/ | 301 | ページ構造変更 |
2 | https://example.com/info.html | https://example.com/company/overview/ | 301 | メニュー整理 |
3 | https://example.com/blog/123.html | https://example.com/column/seo-tips/ | 301 | 記事リニューアル |
4 | https://example.com/index.html | https://example.com/ | 301 | トップページ正規化 |
✅ ステップ4:リダイレクトの設定を行う
Apache(.htaccess)で設定する場合:
Redirect 301 /service.html https://example.com/service/webdesign/
Redirect 301 /info.html https://example.com/company/overview/
WordPressの場合:
- 「Redirection」などのプラグインで管理画面からリダイレクト設定
- functions.php で
wp_redirect()
を使う方法もあるが、非推奨
サーバーやCMSごとの注意点も確認が必要です
リダイレクトマッピング表作成の注意点
- 404ページ(削除ページ)へのリダイレクトは避ける:評価損失につながります
- 無関係なページへのリダイレクトはNG:ユーザー・検索エンジンの混乱を招く
- JavaScriptリダイレクトは使わない:SEO評価が引き継がれにくい
- なるべく1回の転送で完了するよう設計(301 → 302 → 新URL など多重転送は避ける)
リダイレクトリダイレクト(Redirect) まとめ
リダイレクトは、ユーザーを迷わせずに適切なページへ誘導するためのユーザー体験(UX)向上策であり、同時にSEO評価を保持・移行するための技術的対応でもあります。
誤った使い方をすると評価の損失やユーザー離脱を招くため、目的に応じた適切なリダイレクトの種類と設定方法を選ぶことが、Webサイト運用の成功に不可欠です。
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