IPアドレス
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IPアドレスとは
IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、インターネットや社内ネットワーク上でデバイス(コンピュータ、スマートフォン、サーバーなど)を識別するために割り当てられる“識別番号”です。
これは、デバイスがネットワーク内でやりとりする際の「宛先」と「差出人」を示す住所のようなもので、インターネット通信の基盤そのものと言えます。
すべてのオンライン通信は「どこから、どこへ」情報を送るのかを明確にする必要があり、そのためにIPアドレスが必要不可欠となっています。
IPアドレスの2つの分類
1. グローバルIPアドレス
インターネット上で一意に割り当てられ、世界中で重複しないIPアドレスです。
これはISP(インターネットサービスプロバイダ)やクラウドベンダーから発行され、企業のWebサーバーやメールサーバー、IoTデバイスなどが使用します。
- SEOではこのIPが「ブラックリスト」などに入っていないかが信頼性に関係することもあります。
- 通常、サーバー契約時にこのIPアドレスが付与され、ドメインと紐づけてDNSで管理します。
2. プライベートIPアドレス
家庭や企業のローカルネットワーク内で使用されるIPアドレスで、以下の範囲で割り当てられます:
- 192.168.0.0〜192.168.255.255
- 10.0.0.0〜10.255.255.255
- 172.16.0.0〜172.31.255.255
プライベートIPは外部とは直接通信できず、NAT(Network Address Translation)を使ってグローバルIPへ変換する必要があります。
IPアドレスのバージョン:IPv4とIPv6
IPv4(Internet Protocol version 4)
- 形式:xxx.xxx.xxx.xxx(各ブロックは0〜255の整数)
- 約43億個のアドレスが存在し、現在も主流ですが枯渇が問題化
IPv6(Internet Protocol version 6)
- 形式:2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334(128ビット)
- アドレス数は2の128乗(約340澗個)で、実質無限
- IoT時代に向けてIPv6への移行が進行中
IPアドレスの仕組みと通信の流れ
たとえば、あるユーザーがWebサイトにアクセスする際:
- ユーザーのブラウザがドメイン(例:https://example.com)にアクセス要求
- DNSがそのドメインに紐づくIPアドレス(例:203.0.113.5)を返す
- ブラウザはIPアドレスに対して通信を開始し、WebサーバーからHTMLなどの情報を取得
このとき、IPアドレスが誤っていたり、ブロックされているとアクセスが成立しません。
SEOとIPアドレスの関係
共有IPと専用IP
- 共有IPアドレス:複数サイトで同じIPを使用。コストは安いが、同居サイトのスパム行為などによりペナルティを受けるリスクがある
- 専用IPアドレス:1サイト1IP。SSL証明書の適用やメール配信の信頼性が高まり、BtoBの信頼性やECサイトには推奨
地域別IPとローカライズSEO
- 日本国内向けサービスなら、日本国内のIPアドレスからのホスティングが望ましい
- GoogleはサイトのIP所在地域を地域ターゲティングの指標の一つとして使用する場合もあります
IPアドレスの管理と可視化ツール
- WhatIsMyIP、GlobalIPFinder:自分のIP確認
- MXToolbox、IPinfo、SenderScore:IPのブラックリスト確認やスパム評価
- Google Search Console:サーバー接続エラーやクロール障害の原因調査に使える
セキュリティとIPアドレス
- アクセス制限(.htaccessやWAF)で特定のIPをブロック/許可する
- 管理画面(WordPressやEC-CMSなど)へのアクセスをIP単位で制限すると不正アクセス防止に有効
- VPNやプロキシのIPマスキングにより個人のプライバシー保護が強化される
IPアドレス まとめ
IPアドレスは単なる技術的な概念にとどまらず、SEO、Webセキュリティ、アクセス解析、サーバー運用、地域戦略など、あらゆるWeb施策と密接に関係しています。特に中小企業が安心してWeb運営を行うためには、IPアドレスに関する基本知識の習得が不可欠です。
自社サイトのIP周辺環境を見直すことは、信頼性の強化と成果改善の第一歩となります。必要に応じて、サーバー契約やDNS管理、SSL運用にも目を向けていきましょう。
