ホームページ制作後に行うべきSEO対策とは?成果を出すための実践ガイド|ホームページ制作 コラム

2025.05.29

ホームページ制作後に行うべきSEO対策とは?成果を出すための実践ガイド

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ホームページ制作後に行うべきSEO施策とは?

ホームページが完成して公開されると、多くの担当者は「これで終わり」と安心しがちです。しかし実際は、公開してからが本当のスタートです。適切なSEO対策を実施することで、検索からの集客を大幅に改善できます。

「せっかく制作したのに、検索しても自社サイトが出てこない」
「競合他社よりも下位にしか表示されない」
「ホームページからの問い合わせが全然増えない」

このような悩みを抱えている企業担当者の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、ホームページ制作後すぐに取り組むべきSEO対策を、優先度順に実践的な手順で解説します。中小企業でも無理なく実施できる内容に厳選し、段階的に成果を積み上げられる構成にしています。

ホームページ制作後のSEO対策

ホームページ公開後に成果を出すためには、段階的かつ継続的なSEO対策が不可欠です。特に中小企業の場合、「何から始めればいいか分からない」「社内にノウハウがない」というケースも多いため、取り組むべき施策を優先順位とフェーズに分けて整理することが成功の鍵となります。

SEOの基本的な考え方から、ホームページ公開後に取り組むべきステップを「フェーズ形式」でわかりやすく解説します。以降の章では、各フェーズごとに実施内容をより詳しく紹介していきます。

SEO対策とは?基本的な考え方

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことです。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自社のホームページが上位に表示されるように改善する施策全般を指します。

具体的な施策としては、大きく以下の3つに分類されます。

  • テクニカルSEO(技術面の最適化)
    サイト構造や表示速度などの内部的な要素。
  • コンテンツSEO(情報の最適化)
    キーワードを意識した記事作成や、既存ページの情報強化。
  • 外部SEO(リンクや認知度の最適化)
    被リンク獲得やSNS・PRによる認知向上。

なぜ制作後のSEO対策が重要なのか

ホームページ制作後すぐにSEO対策が必要な理由として、まず新しいサイトはGoogleに認識されていない状態であることが挙げられます。自分でサイト名を検索しても出てこない場合があるほどです。また、同業他社は既にSEO対策を実施済みのため、検索順位の追い上げがしやすくなります。また、SEOで集客できるようになると、広告に頼らず中長期的に問い合わせや売上を増やすことが可能になります。

段階的に取り組むSEOの3フェーズ

SEO対策は一度にすべてを行うのではなく、フェーズに分けて取り組むことで、リソースを分散せず、確実に成果を積み重ねることができます。

フェーズ期間の目安目的主な取り組み
Phase11〜3か月検索エンジンに正しく認識される基盤作りSearch Consoleの設定、サイト構造と基本設定の整備、Googleビジネスプロフィール登録など
Phase24〜6か月質の高いコンテンツによる集客の開始ブログ・コラム運用、FAQ拡充、内部リンクの最適化
Phase37〜12か月SEO効果の拡大と外部施策の強化被リンク獲得、SNS連携、リライトによる順位改善など

まずは基盤固めから

特にPhase1では、検索エンジンに正しく認識されるための技術的な整備と、最低限の情報が揃った状態にすることが目標です。この基盤が不十分なままコンテンツを追加しても、検索順位が伸びにくくなります。
次章からは、各フェーズごとの施策内容を詳しく解説していきます。自社の状況やリソースに応じて、できる範囲から着実に進めていきましょう。

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Phase1:まず設定すべき基本項目

ホームページを公開した直後は、検索エンジンから正しく認識されるための「基盤づくり」が最優先です。Phase1では、SEOの土台となる設定や、ユーザーにも検索エンジンにも分かりやすいページ構造を整えます。ここでの対応が不十分だと、後の施策の効果が出にくくなるため、丁寧に取り組みましょう。

1. Google Search Consoleの設定と初期チェック

Google Search Consoleは、Google検索における自社サイトの状態を確認・改善するための無料ツールです。検索エンジンがどのページを認識しているか、どのようなキーワードでアクセスされているか、エラーはないかなど、SEOに欠かせない情報が網羅されています。SEOの出発点として、必ず初期段階で導入しましょう。

目的:Googleが自社サイトをどのように認識しているかを把握し、SEOの出発点とする。

手順:

  1. Google Search Console にアクセス
  2. サイトURLを「プロパティ追加」から登録
  3. HTMLファイルアップロードまたはGoogleアナリティクスと連携して所有権確認
  4. サイトマップ(例:https://example.com/sitemap.xml)を送信

初期チェックポイント:

  • インデックス状況(カバレッジ)
  • モバイルユーザビリティ
  • ページエクスペリエンスの問題

Google Search Consoleの設定は、SEOの効果測定を可能にする“必須の第一歩”です。

Google Search Consoleのホーム画面

2. Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の登録

Googleビジネスプロフィールは、企業や店舗がGoogle検索やGoogleマップ上で正確に表示されるようにするための無料サービスです。地域ビジネスを展開する中小企業にとっては、ユーザーに「見つけられる」チャンスを大きく広げる強力なツールです。Webサイトとは別軸での集客チャネルとしても非常に有効です。

目的:地域名で検索された際に、マップ上で自社情報を表示しやすくする。特にローカルビジネスに有効。

登録すべき情報:

  • 正確な社名・住所・電話番号(NAP情報)
  • 営業時間・定休日
  • サービス内容の要約
  • 写真(外観・内観・商品など)
  • 定期的な投稿(イベント・キャンペーン情報など)

ローカルSEOの第一歩として、必ず登録しておきましょう。

3. サイト構造とSEO設定の見直し

SEOの土台となるのが、Webサイト全体の構造です。検索エンジンにとっても、訪問者にとっても分かりやすく整理された構造は、ページの評価を高め、コンバージョンにもつながります。特に中小企業のサイトでは、限られたページ数でも情報の配置や内部リンクの張り方次第で大きな違いが生まれます。

このフェーズでは、ナビゲーションや階層構造を見直し、重要ページが適切に上位からアクセスできるかを確認しましょう。また、各ページのtitleタグやmeta descriptionなど、基本的なSEO設定もここで見直します。パンくずリストの導入やURLの統一など、検索エンジンがスムーズにサイトを巡回できる環境を整えることも重要です。

チェックポイント:

  • タイトルタグの確認と修正:検索結果に強く影響
  • 見出しタグ(H1-H3)の正しい階層設定
  • メタディスクリプションの記述:クリック率向上に貢献
  • robots.txtXMLサイトマップの確認と整備
  • noindex/noarchiveの誤設定がないかチェック

4. 初期コンテンツの見直しと強化

立ち上げ初期に用意されたコンテンツは、ビジネスの紹介に必要最低限の情報で構成されていることが多く、検索エンジンからの評価を受けにくいことがあります。そのため、この段階では既存コンテンツの内容を精査し、ユーザーの検索意図により近づける形での強化が求められます。

たとえば、サービス紹介ページでは、単にサービス名や料金を並べるだけでなく、利用シーンやお客様の声、導入事例、よくある質問などを追加することで、コンテンツの厚みが増します。また、「○○とは?」といった検索に対応できるよう、用語の解説や関連情報の追加も効果的です。こうした小さな工夫の積み重ねが、ページ単位での検索順位改善につながります。

あわせて、コンテンツの文体や表現も見直し、ターゲットとなるユーザー層にとってわかりやすく、読みやすい文章になっているかを確認しましょう。専門用語が多すぎないか、情報が古くなっていないか、画像や図が適切に配置されているかといった観点も重要です。

5. 表示速度の最適化

ウェブサイトの表示速度は、ユーザー体験にもSEOにも直結する重要な要素です。特にスマートフォンからのアクセスが主流となっている現在では、数秒の遅れが直帰率の増加や検索順位の低下を招く原因となります。

表示速度の改善に向けた基本的な対策:

  • 画像の最適化:JPEGやPNG画像は、必要に応じてWebP形式に変換し、容量を圧縮します。
  • キャッシュの活用:ブラウザキャッシュを有効にし、同一ユーザーの再訪問時の読み込みを高速化します。
  • 不要なプラグインやスクリプトの削除:使っていないWordPressプラグインやJSファイルを整理することで、読み込み負担を軽減します。
  • サーバーの性能を見直す:ローカル環境でも、本番公開時を見据えたサーバースペック(PHPバージョンやDBの応答速度)を確認しておくと安心です。

Googleが提供する PageSpeed Insights などのツールを使って、定期的に速度チェックと改善を行う習慣もおすすめです。

PageSpeed Insights のチェック画面

このフェーズでの完了チェックリスト

  • Google Search Consoleの初期設定が完了している
  • サイトマップ・robots.txtが整備され、送信済み
  • Googleビジネスプロフィールが公開されている
  • タイトル・見出し・ディスクリプションが全ページで最適化されている
  • 社内でSEO運用の担当者・体制が明確化されている
  • 表示速度の最適化を行った

Phase2:コンテンツの拡充とユーザー接点の強化

Phase2では、SEOの中核となる「コンテンツ戦略」を本格的に進めるとともに、ユーザーとの接点を増やす仕組みづくりにも着手します。検索エンジンは質の高い情報を定期的に発信しているサイトを高く評価するため、継続的な情報提供が重要です。また、ユーザーとの接点を意識した導線設計やCV(コンバージョン)ポイントの強化もあわせて行いましょう。

1. ターゲットキーワードに基づくブログやコラムの開始

SEOの成果を高めるうえで、検索ニーズに応じたブログやコラム記事の発信は極めて重要です。まずは、自社の商品やサービスに関連するターゲットキーワードを選定することから始めましょう。GoogleキーワードプランナーやGoogleサジェスト、競合サイトの調査などを活用し、以下のような分類で整理すると戦略が立てやすくなります。

  • 情報収集型キーワード(例:○○とは、○○のメリット)
    ┗ 見込み顧客の興味を惹きつけ、認知を広げるために有効
  • 比較・検討型キーワード(例:○○ 比較、○○ おすすめ)
    ┗ コンバージョン前の検討段階のユーザーに向けた記事に最適
  • 悩み解決型キーワード(例:○○ トラブル 対処法)
    ┗ 実体験に基づいたアドバイスやケーススタディが効果的

キーワードを選定したら、それぞれに対応する記事テーマをリストアップし、毎月2〜4本程度のペースで更新を継続することを目標にしましょう。記事の構成では以下のポイントを意識してください。

  • タイトルには必ず狙ったキーワードを含める
  • 導入文では「この記事で何がわかるか」を明示する
  • 見出し(H2・H3)を使って論点を整理し、読みやすさを向上
  • 読者の行動を促すCTAを必ず設置する(例:資料請求、サービス紹介ページへのリンク)

また、コンテンツの信頼性を高めるために、実際のデータ、体験談、事例、図解、写真なども積極的に取り入れましょう。とくに中小企業の場合、自社の専門性や現場の声を活かした一次情報(オリジナル情報)は他社との差別化に有効です。

さらに、ブログやコラムを単独で終わらせるのではなく、関連するサービスページや製品紹介ページへの内部リンクを張ることで、ユーザーの回遊性が高まり、検索エンジンからの評価も向上します。

最後に、検索ボリュームが少ないニッチなキーワードでも、確実な需要が見込めるテーマには積極的に取り組むことをおすすめします。競合が少ない分、上位表示されやすく、着実な集客効果が期待できます。

2. よくある質問(FAQ)ページの拡充

FAQページは、単にユーザーの疑問に答えるだけでなく、SEO対策としても極めて有効なコンテンツ資産です。検索エンジンはFAQのような具体的なQ&A形式の情報を評価しやすく、「○○とは?」「○○ できない」「○○ 方法」といった検索ニーズに直接応えることができます。

【拡充に向けたステップ】

  1. 実際の問い合わせ・商談内容から質問を収集
    営業チームやカスタマーサポートに寄せられる「よくある質問」は、実際に顧客が知りたがっている情報です。現場の声をベースにすることで、FAQが実用的かつ説得力あるものになります。
  2. 検索キーワードの視点で質問を追加
    Google検索の「関連キーワード」や「関連する質問」の内容を参考に、ユーザーが検索しそうな語句を含めたQ&Aを作成しましょう。
    たとえば、
    - NG:「納期について教えてください」
    - OK:「○○サービスの納期はどれくらいかかりますか?」
  3. 構造化データを活用して検索結果に表示
    FAQには構造化データ(FAQPageスキーマ)を設定することで、Googleの検索結果に直接Q&Aが表示される可能性があります。これにより検索画面での視認性やクリック率(CTR)の向上が期待できます。
  4. 各サービスページと連携する
    FAQページを独立して用意するだけでなく、各サービス・商品ページにも関連するQ&Aを個別に掲載することで、ユーザーの離脱防止や回遊率向上につながります。
  5. ユーザーの不安や迷いを先回りして解消する視点
    FAQでは「料金」「納期」「トラブル時の対応」「契約・キャンセル」「対応エリア」など、ユーザーが不安に感じやすいポイントを積極的に取り上げましょう。こうした情報が明確に記載されていることで、問い合わせ前の心理的ハードルを下げ、コンバージョン率の向上にも直結します。
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【運用面のポイント】

  • 月に一度程度はアクセス解析や問い合わせ内容を見直し、新たな質問を追加・既存Q&Aを更新することで鮮度を保つ。
  • 回答は簡潔ながらも、専門用語は避けて、誰にでもわかる表現を使う
  • 長文化しすぎないよう、1質問あたり100~200文字を目安に簡潔にまとめ、必要に応じて詳しい解説ページへリンク。

3. CTA(行動喚起)導線の最適化

CTA(Call To Action)は、ホームページ訪問者に「問い合わせ」「資料請求」「予約」「購入」など具体的な行動を促すための重要な要素です。どれほどコンテンツが充実していても、適切なタイミング・配置・表現のCTAがなければ、機会損失に直結します

【CTA最適化のポイント】

  1. CTAの種類を目的に応じて使い分ける
    CTAには複数の種類があります。訪問者の関心度や検討段階に応じて、段階的なCTAを用意しましょう。
    主な例として、今すぐ問い合わせ(高関心層向け)、資料ダウンロード(情報収集層向け)、よくある質問を見る(不安解消層向け)、導入事例を見る(比較検討層向け)などがあります。
  2. ファーストビューに主要CTAを配置
    ページを開いてすぐに目に入るファーストビューに、主要CTAを1つ設置しましょう。「無料相談はこちら」「3分で見積依頼」など、具体的かつメリットが明確な文言を使うと効果的です。
  3. コンテンツ中・記事下にも自然なCTAを挿入
    読み進めたユーザーに対して、コンテンツの流れを断ち切らずに行動を促すCTAを中盤や記事末に設けます。たとえば、「この記事を読んだ方にはこちらもおすすめ」など、文脈に沿った導線が有効です。
  4. ボタンのデザインと文言をテストする
    CTAボタンの色、サイズ、文言は、クリック率に大きく影響します。
    たとえば、
    - NG:「お問い合わせ」
    - OK:「今すぐ無料で相談する」
     必要に応じてABテストを実施し、成果の高い表現を探りましょう。
  5. ユーザーの不安を取り除く補足情報を添える
    「相談してもしつこい営業はありません」「無料でキャンセル可能です」など、行動のハードルを下げる一文をCTA周辺に添えると、安心してアクションを起こしてもらいやすくなります。

【具体的な改善例】

  • サービスページの右カラムに「料金の目安を見る」→「今すぐ無料見積もりへ」といった段階的なCTA設置
  • ブログ記事下に「この内容に関する無料相談はこちら」など記事内容に応じたCTAを動的表示
  • CTAボタンを固定表示する「フローティングバナー」の導入(特にスマホ閲覧時)
CTAボタンのビフォーアフター

4. お客様の声・導入事例の追加

「お客様の声」や「導入事例」は、訪問者にとって最も信頼性が高いリアルな情報源です。自社のサービスが、実際にどのような課題を解決し、どのような成果をもたらしたのかを伝えることで、「自分にも当てはまるかも」と感じさせ、心理的ハードルを下げて行動を促す効果があります。

【掲載の目的と効果】

  • 信頼性・安心感の醸成:第三者の評価は、自社による説明よりも説得力があります。
  • 具体的な成果の提示:抽象的な説明では伝わりにくい「成果」を可視化できます。
  • SEO効果:自然なキーワードが含まれるため、ロングテールワードでの検索流入にもつながります。

【掲載内容のポイント】

  1. 具体的な課題・経緯・成果を含めたストーリー形式
    例:「Webからの問い合わせが月5件→月30件に増加」「採用ページを刷新して半年で5名採用成功」など、ビフォーアフターを明確に示すことで説得力が増します。
  2. 可能であれば実名・顔写真・企業ロゴ付き
    匿名でも構いませんが、実名・写真・業種などがあれば信頼度が格段に上がります。企業ロゴや肩書きの掲載も効果的です。
  3. 業種・規模・エリア別に幅広く用意
    自社のターゲットが参考にしやすいように、さまざまな属性の事例を取り揃えるとよいでしょう。
    例:「製造業/従業員30名/地方都市」など、訪問者が自分ごと化しやすくなります。
  4. ページ内導線を工夫して、回遊率と滞在時間を向上
    「この事例を詳しく見る」リンクを配置したり、カテゴリ別に分けたりすることで、興味のある事例にたどり着きやすくする工夫が必要です。
    事例ページには、関連記事や関連サービスのCTAも併設すると効果的です。
  5. 定期的な追加・更新で最新の実績をアピール
    時間が経つと古く見えるため、最新の事例や声を継続的に追加していくことが重要です。

【掲載にあたっての注意点】

掲載許可を必ず取得し、過度に脚色せず、事実ベースで構成することが信頼性維持につながります。
取材が難しい場合は、簡易アンケート形式での収集や、オンライン会議でのインタビューも有効です。

5. SNSや外部メディアとの連携による流入強化

ホームページ単体での集客には限界があります。そこで重要になるのが、SNSや外部メディアとの連携によって、多様な流入経路を構築することです。これにより、検索エンジンからの流入だけでなく、認知・関心フェーズのユーザーにもアプローチでき、SEOとの相乗効果を生み出すことが可能になります。

【SNSの活用ポイント】

  • 認知拡大とファン形成に効果的
    X(元Twitter)、Instagram、Facebook、noteなど、自社のターゲット層が集まりやすいプラットフォームを選定し、定期的な情報発信を行いましょう。
    投稿内容は「ブログ記事の紹介」「お客様の声」「社内の裏側」など、共感・信頼を得られるコンテンツが効果的です。
  • Webサイトへの再訪を促す導線に
    SNSからホームページ内のコラム記事・導入事例・サービス案内ページなどへのリンクを貼り、訪問者を定期的に呼び込むように設計しましょう。
    リンク付きの投稿にアイキャッチ画像を添えると、クリック率が向上します。
  • ハッシュタグやキーワードの最適化
    SNSでも、検索に使われるキーワードや業界用語を意識した投稿を行うことで、見込み客の目に留まりやすくなります。

【外部メディアとの連携方法】

業界系ポータルサイトやまとめメディアへの寄稿・掲載依頼

信頼性の高いメディアに自社の情報が掲載されることで、被リンクの獲得(SEO評価向上)と第三者評価による信頼性アップが見込めます。
掲載される記事には、自社サイトへのリンクを必ず設置してもらいましょう。

プレスリリース配信

新サービス開始や事例公開時には、PR TIMESなどのプレスリリース配信サービスを利用して広く情報を届けましょう。
Googleニュースや業界系ニュースサイトに掲載されることで、新たなトラフィックとリンク評価を得る機会になります。

YouTubeやポッドキャストとの連携

動画コンテンツや音声配信を行う場合は、概要欄にホームページURLを記載し、興味を持った視聴者をサイトへ誘導しましょう。
特に導入事例やお客様の声は、動画での配信と相性がよく、エンゲージメントを高めやすいです。

【戦略的な運用のポイント】

定期的に成果を分析・改善

SNSや外部メディアからのアクセス数、滞在時間、コンバージョン率などをGoogleアナリティクスやSearch Consoleで把握し、効果の高いチャネルに注力しましょう。

更新情報や新コンテンツは積極的にシェア

ブログ更新、FAQ追加、お客様の声公開など、サイト内のコンテンツ追加時には必ずSNSや外部メディアで告知を行い、露出を最大化しましょう。

このフェーズでの完了チェックリスト

  • ターゲットキーワードの選定
  • ブログやコラムの開始
  • よくある質問(FAQ)ページの拡充
  • CTA(行動喚起)導線の最適化
  • お客様の声・導入事例の追加
  • SNSや外部メディアとの連携

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Phase3:SEO強化とサイト評価向上のための継続的改善

ここまでに基本的なSEO対策や導線設計、コンテンツ強化を実施してきた段階から、いよいよ検索順位や集客数をさらに高めるための「継続的に改善していくフェーズ」へと移行します。検索エンジンは日々進化しており、一度整えたサイトも定期的な見直しと改善を怠ると、競合に後れを取るリスクがあります。Phase3では、検索エンジンからの評価を高め、ユーザーの満足度を維持・向上させるための中長期的な取り組みを紹介します。

1. 記事やページの検索順位と流入データの分析

まず取り組むべきは、すでに公開している各ページのパフォーマンス分析です。Google Search Console や Google アナリティクスなどのアクセス解析ツールを使い、特定のキーワードで上位表示されているページや、逆に期待した成果が出ていないページを洗い出します。これにより、成果が出ているページはさらに強化し、伸び悩んでいるページには具体的な改善策を施すという戦略的なサイト運用が可能になります。たとえば、表示回数が多いのにクリックされていないページであれば、タイトルやディスクリプションを見直す必要があるかもしれません。

Google Analytics(GA4)のホーム画面

2. コンテンツの定期的なアップデートと加筆修正

一度作成したコンテンツも、情報が古くなれば評価が下がり、ユーザーからの信頼も損なわれます。そのため、コンテンツの鮮度を保つことが重要です。新たに得られた事例や統計データを加えたり、業界の変化に合わせて表現をアップデートしたりすることで、検索エンジンからの評価も向上します。また、訪問者の検索意図が変化している場合もあるため、定期的にコンテンツを見直すことで、その意図に柔軟に応えることができます。

3. ユーザーの関心を引く見出し・導入文の最適化

ページの冒頭にある見出しや導入文は、訪問者がそのページを読むかどうかを判断する決定的な要素です。検索結果に表示されるタイトルやディスクリプションと同様に、最初の数秒間で「このページは読む価値がある」と感じさせる工夫が求められます。具体的には、訪問者の課題を明確に提示したうえで、「このページを読めば解決できる」という期待を自然に与えるような構成にします。あくまで過度な煽りではなく、信頼感と専門性を前面に出す表現が理想です。

4. 内部リンク構造の見直しと強化

サイト内の各ページ同士を論理的につなぐ内部リンクは、SEOにおいて極めて重要な役割を果たします。例えば、関連するブログ記事同士をつなげたり、サービスページからFAQや事例ページへと自然に誘導したりすることで、ユーザーのサイト滞在時間が伸び、検索エンジンからの評価も高まります。さらに、検索エンジンに対して「このページが重要だ」と伝えるためのリンク設計も同時に意識する必要があります。単なる回遊性向上ではなく、サイト全体の構造を戦略的に整理する取り組みといえます。

5. 競合サイトとの比較と差別化ポイントの明確化

自社サイトの強みと弱みを正確に把握するためには、競合サイトの分析も欠かせません。検索順位が上位の競合ページと自社ページを比較し、構成・内容・デザイン・CTAなどの違いを洗い出すことで、自社の足りない部分や逆に優れている点が見えてきます。特に中小企業の場合、独自の強みやローカル性、スタッフの人柄などが武器になることも多いため、機械的な差別化ではなく、「自社らしさ」を伝えるコンテンツの強化がポイントとなります。

このように、Phase3では「公開後の分析」と「改善のループ」を習慣化し、検索エンジンとユーザーの双方から評価されるウェブサイトへと育て上げていきます。ここまで来れば、短期的な流入増加ではなく、安定的な集客と信頼構築が実現できる段階に入ってきます。

このフェーズでの完了チェックリスト

  • アクセス解析ツールを使い、パフォーマンス分析
  • コンテンツの更新
  • 見出し・導入文の最適化
  • 内部リンク構造の見直しと強化
  • 競合サイトの分析の分析と差別化ポイントの明確化

まとめ

今回は、ホームページ制作・運用におけるSEOと集客の基本から始まり、段階的に施策を進化させていく「Phase1」から「Phase3」までのプロセスを体系的にご紹介しました。これらのフェーズは単なる技術的な手法の積み上げではなく、企業としての価値をWeb上でどう伝え、どのように信頼を築き上げていくかという「戦略的な道のり」でもあります。

特に中小企業においては、リソースや時間の制約がある中で、闇雲に取り組むのではなく、「いま何を優先すべきか」「どの段階にいるのか」を明確にし、フェーズに応じた施策を一つずつ着実に積み上げていくことが成功への近道です。

ホームページは作って終わりではありません。むしろ、公開した後からが本当のスタートです。継続的に改善し、信頼を積み重ね、そして「選ばれる理由」を育てていくことこそが、デジタル時代の中小企業に求められるマーケティング戦略の要です。

このガイドが、御社のWeb施策の羅針盤となり、次の一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。今後も柔軟に改善を重ねながら、自社の強みと魅力を最大限に伝えるホームページ運用を目指していきましょう。

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監修者
田邉 文章 Fumiaki Tanabe
株式会社フィールビー CEO。企業の価値を最大化する戦略に特化したブランディングとマーケティングのエキスパート。インフラ関連企業や大手製造メーカーから中小企業に至るまで、幅広い業界でのWebブランディング実績多数。
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