2025.09.19
2025.09.29
【中小企業向け】ホームページリニューアルの進め方と成功のポイント|目的と費用も解説
- 東京のホームページ制作会社|ブラボーウェブ
- ホームページ制作 コラム
- 【中小企業向け】ホームページリニューアルの進め方と成功のポイント|目的と費用も解説

INDEX
ホームページのリニューアルとは?
ホームページのリニューアルとは、単にデザインを変えるだけではなく、サイトの構造や情報の整理、機能の追加、セキュリティの強化など、さまざまな改善を含みます。
新しく立ち上げる「新規制作」とは違い、リニューアルはこれまで運営してきたサイトを土台にしながら、課題を解決し、企業の目的に合わせて最適化していく作業です。そのため、過去に積み上げてきた検索エンジンからの評価やユーザーのアクセスを引き継ぎつつ、さらに成果を高められるのが特徴です。
なぜ「リニューアル」が必要なのか
ホームページは企業の「顔」とも言える存在です。デザインが古かったり情報が整理されていないと、訪問者に「この会社は大丈夫なのか」と不安を与えてしまいます。逆に、見やすく整理されたホームページは、信頼感を高め、問い合わせや取引につながる大きな要素になります。
また、技術の進歩やユーザーの行動変化に対応するためにも、定期的な見直しは欠かせません。
新規制作との違い
新規制作はゼロから立ち上げるため、自由度が高い一方で、検索エンジンの評価はゼロからのスタートとなります。リニューアルは既存の資産を活かしながら改善するため、SEOの効果を維持しやすい点が大きなメリットです。特に企業のブランドや顧客との接点がすでにある場合は、リニューアルの方が効率的に成果を上げられるケースが多いです。
リニューアルで期待できる効果
リニューアルによって得られる主な効果は次の通りです。
- 企業イメージの刷新による信頼性アップ
- スマホ対応や表示速度改善によるユーザー満足度の向上
- SEO対策による検索順位の改善と集客力アップ
- 採用活動や新規事業に合わせた情報発信の強化
- セキュリティ強化による安心感の提供
ホームページリニューアルを検討すべきタイミング
リニューアルの必要性を感じていても、「今すぐやるべきなのか」「もう少し様子を見てもいいのか」と迷う企業は多いです。そこで、実際にリニューアルを検討すべき代表的なタイミングを整理しました。
企業がリニューアルを考えるきっかけ
多くの中小企業がリニューアルを検討する背景には、以下のようなきっかけがあります。
- デザインの古さが目立ってきたとき
5年以上前に制作したホームページは、今のデザイン基準と比べるとどうしても古く感じられます。特にスマホ対応がされていない場合、ユーザーの離脱につながります。 - 集客や問い合わせが減ってきたとき
更新をしていないサイトは検索順位が下がりやすく、アクセス数も減少します。アクセスが減っていると感じたら、サイト全体の見直しをするサインです。 - 事業内容やサービスが変わったとき
新しい商品やサービスを開始しても、ホームページが古い情報のままだと顧客に伝わりません。会社の強みを正しく表現できていない場合もリニューアルの必要があります。
放置したままのデメリット
ホームページを長期間そのままにしておくと、次のような問題が発生します。
- 信頼性の低下
古い情報やデザインは「この会社は今もきちんと活動しているのか」と不安を与えます。初めて訪れるユーザーほど第一印象を重視するため、大きな機会損失になります。 - 検索順位の低下
Googleはユーザーにとって有益な情報を評価します。更新のないサイトやモバイル対応が不十分なサイトは、検索結果で不利になります。 - セキュリティリスクの増加
古いシステムやプラグインを使い続けると、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが高まります。情報漏えいは企業にとって大きな打撃です。
ホームページリニューアルの進め方
ホームページをリニューアルする際には、闇雲に進めるのではなく、手順を踏んで計画的に行うことが大切です。ここでは、リニューアルを成功させるための一般的な進め方を解説します。

1. 現状分析(問題点の把握)
まずは今のホームページの状態を正しく把握することから始めます。問題点を曖昧にしたまま進めると、見た目だけ変わって本質的な改善につながらないケースが多いです。そこで、まずは現状の課題を洗い出す必要があります。
よくある問題点の例(ホームページ現状分析)
分類 | 具体的な問題点 |
---|---|
デザイン面 | ・デザインが古く、他社と比べて見劣りする ・文字が小さく読みにくい ・写真の画質が低く、魅力が伝わらない |
ユーザビリティ(使いやすさ) | ・スマホでレイアウトが崩れる ・メニューが分かりにくく目的のページにたどり着けない ・問い合わせフォームが長すぎて離脱される |
集客面 | ・検索結果で上位に表示されない ・更新不足で検索エンジンの評価が下がっている ・アクセス数はあるのに問い合わせに結びつかない |
情報面 | ・古い情報や終了したサービスが残っている ・事業の強みが伝わっていない ・採用情報が不十分で求職者に響かない |
技術・セキュリティ面 | ・SSL化(https化)がされていない ・古いCMSやプラグインを使用している ・表示速度が遅く離脱の原因になっている |
問題点の見つけ方
- アクセス解析ツール(Googleアナリティクスなど)で数値を確認
→ どのページで離脱が多いか、滞在時間が短いかを把握できます。 - ユーザーテストで実際に使ってもらう
→ 第三者が操作してみると、ナビゲーションの不便さや入力のしづらさが浮き彫りになります。 - 社内ヒアリング
→ 営業担当や採用担当に「使いづらい」「顧客に説明しにくい」などの声を聞くことも有効です。
2. 目的とゴールの明確化
次に、「なぜリニューアルするのか」「最終的にどうしたいのか」といった目的とゴールを明確にしましょう。目的があいまいなまま進めると、見た目は新しくなっても成果が出ないケースが多いからです。
企業によって目的はさまざまですが、大きく分けると以下のような方向性があります。
よくあるリニューアルの目的と設定できるゴール
目的 | ゴール(具体例) |
---|---|
集客を強化したい | ・検索順位を改善し、アクセス数を前年比150%にする ・問い合わせ件数を月20件以上に増やす |
企業の信頼性を高めたい | ・最新デザインに刷新し、ブランドイメージを向上 ・SSL化を導入し「安全なサイト」として表示させる |
採用を強化したい | ・採用ページを拡充し、応募数を前年比2倍にする ・社員インタビューや社内の雰囲気を掲載してミスマッチを減らす |
顧客との接点を広げたい | ・オンライン予約や問い合わせチャットを導入 ・SNSと連携し、情報発信の機会を増やす |
運用効率を改善したい | ・CMS(コンテンツ管理システム)を導入し、社内で簡単に更新できるようにする ・更新作業にかかる時間を半分に短縮する |
目的を明確化するステップ
- 現状の課題を整理
→ 「問い合わせが少ない」「採用が難しい」など。 - 課題を解決する方向性を決める
→ 集客強化なのか、採用支援なのか。 - 数値で測れるゴールを設定する
→ 「アクセス数を○%増」「応募数を○件」など、成果を判断できる目標にする。
3. 競合調査と要件定義
リニューアルの方向性を決めるうえで欠かせないのが「競合調査」と「要件定義」です。競合を調べることで自社の立ち位置を客観的に把握でき、要件定義を行うことで制作会社に正確な依頼ができるようになります。
競合調査で確認すべきポイント
競合のホームページを分析すると、自社に不足している要素や強みを明確にできます。代表的な調査ポイントは次の通りです。
調査ポイント | チェック内容の例 |
---|---|
デザイン | 見やすさ、配色、写真の使い方、印象の新しさ |
コンテンツ | どんな情報を掲載しているか(事業紹介・採用情報・事例紹介など) |
導線設計 | 問い合わせや資料請求までの動線がスムーズか |
SEO対策 | 検索結果の順位、ブログやコラムの有無 |
機能面 | 予約システム、チャットボット、SNS連携など新しい仕組みを導入しているか |
更新頻度 | 最新情報やニュースが定期的に更新されているか |
要件定義とは?
要件定義とは、リニューアルするホームページに「どんな機能や内容が必要か」を整理する作業です。これを行うことで、制作会社に依頼する際に認識のズレを防げます。
要件定義の具体例
項目 | 設定例 |
---|---|
サイトの目的 | 集客強化、採用強化、ブランド向上 |
ターゲット | 中小企業経営者、20代の求職者、既存顧客など |
必要なページ | 会社概要、サービス紹介、導入事例、採用情報、ブログ |
必要な機能 | CMS導入、問い合わせフォーム、資料ダウンロード機能 |
デザイン要件 | スマホ対応、企業カラーを基調に、シンプルで信頼感のあるデザイン |
運用体制 | 社内で簡単に更新できる仕組みを導入、担当部署を決定 |
4. 制作会社への見積もり・依頼
要件定義がまとまったら、いよいよ制作会社に相談します。リニューアルの成否は制作会社の選び方に大きく左右されるため、複数社を比較検討することが重要です。
見積もりを依頼する際のポイント
制作会社に見積もりを依頼する際は、以下の点を明確に伝えることで、より正確な見積もりを得られます。
依頼時に伝えるべき項目 | 内容の例 |
---|---|
サイトの目的 | 集客強化、採用強化、ブランド向上など |
想定ページ数 | トップページ+下層10ページ程度 |
必要な機能 | CMS導入、問い合わせフォーム、事例検索機能 |
希望納期 | ○月末までに公開したい |
予算感 | 100万円前後、上限は150万円まで |
デザイン要望 | シンプルで信頼感のあるデザイン、企業カラーを使用 |
運用体制 | 社内で更新できるようにしたい |
制作会社を比較する基準
見積もりをもらったら、料金だけでなく以下の観点でも比較しましょう。
- 提案内容の質
→ 単なる見積もりではなく、改善点や工夫を提案してくれるか - 実績
→ 同業種や似た規模の会社の実績があるか - コミュニケーション
→ 担当者がわかりやすく説明してくれるか、質問に誠実に答えてくれるか - アフターフォロー
→ 公開後の保守やサポート体制が整っているか
よくある失敗例
- 料金だけで選んでしまう → 安さ重視で選んだ結果、デザインや機能のクオリティに不満が残る。
- 要望を伝えきれていない → 「こんなはずではなかった」と手戻りが発生し、追加費用がかかる。
- サポート体制を確認していない → 公開後に不具合が起きても対応してもらえない。
参考:ホームページ制作会社の選び方:失敗しないための5つのポイント
5. テスト・公開
ホームページが完成したからといって、すぐに公開してはいけません。公開前に入念なテストを行わなければ、ユーザーが使いにくかったり、不具合が起きたりして信頼を失う恐れがあります。テストと公開はリニューアルの仕上げであり、非常に重要な工程です。
公開前に必ず行うテスト項目
テストでは「見た目」「動作」「環境」の3つの観点からチェックすると効果的です。
テスト観点 | チェック内容の例 |
---|---|
デザイン・表示 | ・文字化けや崩れがないか ・スマホやタブレットで問題なく表示されるか ・画像が荒くないか |
機能・操作 | ・問い合わせフォームが正しく送信できるか ・リンク切れや誤ったリンクがないか ・ボタンやメニューが正常に動作するか |
環境・技術 | ・表示速度が遅くないか ・セキュリティ設定(SSL化)が正しく機能しているか ・ブラウザ(Chrome、Safari、Edgeなど)で問題なく表示されるか |
公開の流れ
- ステージング環境での最終確認
→ 公開前に、本番と同じ条件で動作をテスト。 - 本番環境への反映
→ 問題がなければ、指定日時に本番環境へ公開。 - 公開直後の動作確認
→ 公開後すぐにアクセスし、テスト通り動作するかを再確認。
公開時の注意点
- アクセスの少ない時間帯に公開する
→ 万一トラブルがあっても影響を最小限にできる。 - 旧サイトからのリダイレクト設定
→ URLが変わったページは、新しいURLに自動で飛ぶようにして、SEOの評価やユーザーの利便性を守る。 - バックアップの取得
→ 旧サイトのデータを保存しておけば、万が一の時に復元できる。
6. 公開後の効果測定・改善
ホームページのリニューアルは、公開して終わりではありません。むしろ公開後の「効果測定」と「改善」のサイクルを繰り返すことで、初めて成果につながります。公開直後から定期的にチェックを行い、数値に基づいて改善を続けることが重要です。
効果測定で見るべき指標
効果測定では、リニューアル前に設定した目的やゴールに基づいて数値を確認します。
指標 | チェック内容の例 |
---|---|
アクセス数(PV数・UU数) | 公開前と比べて訪問者数が増えているか |
滞在時間・直帰率 | ページをしっかり読んでもらえているか |
コンバージョン数(問い合わせ・資料請求など) | 問い合わせ件数や応募数が増えたか |
検索順位 | ターゲットキーワードで上位表示されているか |
表示速度 | ユーザーがストレスなく閲覧できるか |
改善の進め方
効果測定で課題が見つかったら、すぐに改善へつなげましょう。
- 問い合わせが少ない場合
→ フォームの入力項目を減らす、ボタンを目立たせる - アクセス数が伸びない場合
→ ブログやコラムを追加してSEOを強化する - 滞在時間が短い場合
→ コンテンツを読みやすく整理し、画像や図解を増やす - 検索順位が上がらない場合
→ キーワード選定を見直し、専門性の高いコンテンツを追加する
改善を継続する仕組み
- 毎月のアクセスレポート作成
→ 数値を定期的に確認し、改善ポイントを見つけやすくする - 社内で運用ルールを決める
→ 誰が更新するのか、どの頻度で情報を追加するのかを明確にする - 制作会社に運用サポートを依頼
→ 内製が難しい場合は、定期的な改善提案をしてくれる会社と契約する
ホームページリニューアル時にドメインやサーバーは変更が必要?
ホームページをリニューアルする際、多くの方が「ドメインやサーバーも新しくしなければならないのでは?」と疑問に思います。結論から言うと、必ずしも変更する必要はありません。むしろ、できる限りそのまま利用したほうがメリットが大きいケースが多いです。
ドメインは基本的にそのまま利用するのがベスト
ドメインとは、ホームページの「住所」にあたるものです(例:https://example.com)。
検索エンジンはこのドメインを長く使い続けることで評価を積み重ねます。そのため、リニューアル時にドメインを変えてしまうと、これまで築いてきたSEOの評価がリセットされてしまう可能性があります。
ドメインを変えないメリット
- 検索順位やアクセス数を維持しやすい
- 名刺やパンフレットに記載したURLを変える必要がない
- 既存の顧客が迷わずアクセスできる
サーバーは必要に応じて見直す
一方でサーバーは、状況によって変更を検討すべき場合があります。サーバーはホームページの「土地」にあたるもので、性能やサービス内容によって使いやすさや表示速度が変わります。
サーバーを見直したほうが良いケース
- 表示速度が遅く、離脱率が高くなっている
- データ容量が不足し、新しい機能やコンテンツを載せられない
- セキュリティ対策が不十分(古いサーバーを使っている)
- サポート体制に不安がある
サーバーやドメインを変更する際の注意点
- リダイレクト設定を必ず行う
→ ドメイン変更やURL構造を変える場合は、旧URLから新URLへのリダイレクトを設定しないとSEO評価が下がります。 - メールアドレスの影響に注意
→ ドメインを変えると「@ドメイン名」のメールアドレスも変わるため、取引先への周知が必要です。 - 公開タイミングを調整する
→ サーバー移行の際は一時的にアクセスできなくなる可能性があるため、夜間や休日に実施するのが安全です。
リニューアルにかかる費用相場
ホームページのリニューアルにかかる費用は、規模や目的によって大きく変わります。数十万円で済む場合もあれば、数百万円以上かかるケースもあります。ここでは、中小企業がリニューアルを検討する際に目安となる費用相場を整理します。
リニューアル費用の主な内訳
ホームページのリニューアル費用は「デザイン」「開発」「コンテンツ制作」「運用・保守」の4つに大きく分けられます。
項目 | 内容 | 相場の目安 |
---|---|---|
デザイン費用 | トップページ・下層ページのデザイン、レスポンシブ対応 | 20万〜80万円 |
システム開発費用 | CMS導入、予約システム、検索機能など | 30万〜150万円 |
コンテンツ制作費用 | 原稿ライティング、写真撮影、動画制作 | 10万〜100万円 |
運用・保守費用 | 更新サポート、セキュリティ対策、サーバー費用など | 月額1万〜5万円 |
規模別の費用相場
一般的な規模ごとのリニューアル費用の目安は以下の通りです。
規模 | 内容の目安 | 費用相場 |
---|---|---|
小規模サイト | ページ数10以下、会社案内やサービス紹介が中心 | 30万〜80万円 |
中規模サイト | ページ数20〜50、ブログ・事例・採用ページを含む | 80万〜200万円 |
大規模サイト | ページ数50以上、システムや会員機能を搭載 | 200万〜500万円以上 |
費用を抑える方法
- 既存の写真やテキストを流用する
→ 新規で制作する量を減らすとコストダウンにつながる。 - テンプレートデザインを活用する
→ 完全オリジナルよりも安く仕上げられる。 - 優先順位をつけて段階的にリニューアルする
→ まずは必要最低限の機能を導入し、後から拡張していく方法もある。
リニューアル成功のポイント
ホームページのリニューアルは大きな投資です。せっかく時間と費用をかけても「見た目が変わっただけ」で成果につながらないケースも少なくありません。リニューアルを成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
目的を常に意識する
リニューアルの過程でデザインや機能に目が行きがちですが、一番大切なのは「なぜリニューアルするのか」という目的です。集客なのか、採用なのか、ブランディングなのかを明確にしておけば、制作途中で判断に迷った時も軸をぶらさず進められます。
ユーザー目線を優先する
企業側の「見せたい情報」を並べるだけでは、ユーザーにとって使いやすいサイトにはなりません。
- スマホでもストレスなく閲覧できるか
- 情報を探しやすい導線になっているか
- 問い合わせまでの流れがスムーズか
これらをユーザーの視点でチェックすることが重要です。
SEO対策を意識する
リニューアルでデザインを一新しても、検索で見つけてもらえなければ意味がありません。特に以下の点に注意しましょう。
- 既存ページのURLを不用意に変更しない
- 必ずリダイレクト設定を行う
- タイトルや見出しをキーワードを意識して最適化する
- ブログやコラムで継続的に情報発信する
SEOを軽視すると、リニューアル後にアクセスが激減するリスクがあります。
社内体制を整える
リニューアルは制作会社に任せきりではなく、社内の協力体制も不可欠です。担当者が一人で抱え込むと、原稿や写真の準備が遅れ、スケジュールが大幅に延びることがあります。部署ごとに役割分担を決め、スムーズに進められる体制を整えましょう。
公開後の改善を前提にする
リニューアルの成功は「公開後の効果測定と改善」で決まります。アクセス数や問い合わせ数を定期的に確認し、課題があれば改善を繰り返すことが重要です。公開して終わりではなく「育てていく」という意識を持つことで、長期的に成果が得られます。
リニューアル後に行うべきチェックリスト
ホームページをリニューアルして公開したら、安心して終わりにしてはいけません。公開直後は不具合が見つかることも多く、また検索エンジンの評価やユーザーの反応を早めに確認することが大切です。ここでは、リニューアル後に必ず確認すべきポイントをチェックリストとして整理します。
動作・表示のチェック
- スマホ・タブレット・PCで正常に表示されるか
- 主要ブラウザ(Chrome、Safari、Edgeなど)で崩れがないか
- 画像や動画が正しく表示されるか
- ページの読み込み速度が遅くないか
機能のチェック
- 問い合わせフォームが正常に送信できるか
- メールが正しく届くか(迷惑メールに振り分けられていないか)
- 資料ダウンロードや会員登録などの機能が動作するか
- リンク切れや誤リンクがないか
SEOのチェック
- 旧URLから新URLへのリダイレクトが正しく設定されているか
- タイトルやメタディスクリプションが適切に設定されているか
- サイトマップが更新され、Google Search Consoleに登録されているか
- インデックスの状況に問題がないか
セキュリティのチェック
- SSL化(https)が正しく機能しているか
- プラグインやCMSが最新バージョンになっているか
- 不要なテストページやデータが残っていないか
効果測定の準備
- アクセス解析(Google Analyticsなど)が正しく設定されているか
- コンバージョン計測(問い合わせ完了、資料ダウンロードなど)ができるか
- サーチコンソールでエラーが検出されていないか
参考:納品されてからが本番!ホームページリニューアル後にするべきこと
まとめ:ホームページリニューアルを成功させるために
ホームページのリニューアルは、中小企業にとって大きな投資です。単にデザインを新しくするだけではなく、集客や採用、ブランド強化など、企業の目的を達成するための重要な手段となります。
リニューアルを成功させるためには、次の流れを意識することが大切です。
- 現状分析で課題を把握する
→ 何が問題で、どこを改善すべきかを明確にする。 - 目的とゴールを設定する
→ 「問い合わせを2倍にする」「採用応募数を増やす」など、成果を数値で測れるようにする。 - 競合調査と要件定義を行う
→ 他社の強みを学び、自社に必要なページや機能を整理する。 - 信頼できる制作会社を選ぶ
→ 料金だけでなく提案力やサポート体制を重視する。 - 公開前後のテストを徹底する
→ 不具合やリンク切れを防ぎ、ユーザーに快適な体験を提供する。 - 公開後の効果測定と改善を続ける
→ ホームページは「育てるもの」という意識で運用する。

- 監修者
- 田邉 文章 Fumiaki Tanabe
