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ハウスメーカー・工務店がホームページを作る際に抑えておく8つのポイント
最近では、テレワークを導入する企業が増えており、家で仕事をする人も増えてきました。
それに伴い、仕事スペースとしても快適な住環境を検討する人たちも増えてきています。
そういったユーザーは、まずインターネットで様々な情報収集をし、比較検討した上でお問い合わせをします。
住宅の購入は人生の中でも「一番大きな買い物」。
自分の満足する、もしくはそれ以上の家を建ててくれるかを慎重に吟味するのです。
今回はハウスメーカーや工務店がホームページを作る際に、どういった情報を載せるべきか、ホームページからのお問い合わせを増やすにはどうしたらいいかのポイントをご紹介します。
目次
コンセプト
コンセプトは、企業がどういった想いで、家づくりに取り組んでいるかを言葉で表現しているものです。
例えば、大手ハウスメーカー「積水ハウス」は、家で過ごす時間が増えたファミリー層をターゲットに下記のようなコンセプトを掲げています。
「Family Suite それは、家族の幸せな大空間。」
積水ハウスは仕切りのない大きな空間を戸建住宅建設で得意としています。
家族が集まる場所を一番心地よく、過ごしやすい空間にするための提案や、成長する子供に合わせた、空間の利用例を掲載しています。
コンセプトと合わせて、メリットを提示することで、そのコンセプトがより一層印象的なものになり、ホームページを訪れるユーザーに訴えることができます。
ページとしては、独立したページを準備し、コンセプトに沿ったメリットも合わせて掲載することを検討してみてください。
積水ハウスの「Family Suite」
参考URL:https://www.sekisuihouse.co.jp/kodate/lifestyle/familysuite/
施工事例
家づくりを検討する上で、実際にそのハウスメーカーや工務店が、どんな家を建てたのか気になるところです。
施工事例を掲載する場合、下記のポイントを抑え掲載するようにしましょう。
・内装および外観の写真
・敷地、延べ床面積
・実際に住む家族構成
・階数および間取り
・工法・構造
・施工した地域
・費用
参考の山際建設の施工例では、写真が多く取り入れられており、詳細を見ることができます。また、所々にコメントが添えられていて、設計する際の拘ったポイントがわかります。
参考URL(山際建設|施工例):https://www.yamasan.biz/works/
お客様の声
実際にそのハウスメーカー、工務店を利用した先輩ユーザーの感想「お客様の声」はホームページを作る上でとても重要なコンテンツのひとつです。担当の人の対応や、プロとしてのアドバイス、実際に住んでみての感想など、ハウスメーカーや工務店から発信する情報よりもユーザー側には非常に有益で知りたい情報です。
お客様の声は形式としては主に「インタビュー形式」と「アンケート形式」の2つのパターンがあります。
インタビュー形式
インタビュー形式は名前の通り、実際にお客様にインタビューをします。家を建てるに至った経緯から完成するまで、実際に住んでみてなど、内容の自由度も高いです。
主流な手法としては対話形式で、所々イメージの写真などを添えることでお客様の満足感がつたわるものとなります。
参考の創和建設のお客様の声は一つ一つ丁寧にインタビューを作っていて、いままでのお客様の家への思いや喜びの気持ちが伝わってくる読み応えのあるものとなっています。
参考URL(創和建設|お客様の声):http://sowa-tm.jp/voice/
アンケート形式
インタビューに比べると比較的手軽に行えます。できれば自筆のアンケートや、写真などがあるとより安心感や信頼感につながります。
お客様なので「写真をとるのはちょっと恥ずかしい…」など、なかなか協力してもらうのが難しいこともありますが、協力いただける方には是非お願いしましょう。
アンケートは、実際に文章にしてホームページに掲載することをお勧めします。
参考URL(ライクスホーム|お客様の声):https://likes-h.net/voice
アフターフォローなどの保証
建てた後の保証もユーザーとしては気になるところです。
長期保証や定期点検など、どれくらいの頻度や期間が対象なのか、具体的にどういった保証があるのかなど明記した方がユーザーとしては安心できます。
ONE'S LIFE HOME株式会社の保証は「30年長期保証」という長期の住宅保証システムを図を交えてわかりやすく説明しています。
参考URL(ONE'S LIFE HOME株式会社|長期アフターサポート):http://oneslife-home.com/quality/after/
また、長期保証以外にも例えば下記のような様々な保証があると思います。
・住宅瑕疵保証
・建物完成引渡保証
・住宅性能表示制度対応
・地盤保証
・しろあり保証
など
保証項目によってはその名前だけではユーザーにはわかりずらい内容なのでそれぞれ簡単な説明を添えたページがあるととても親切です。
参考URL(AS IT IS|保証について):https://asitis.ibaraki.jp/hosho/
家づくりの流れ
お問い合わせをしてから実際に家が建つまでの流れをステップごとに簡潔にまとめたページがあると、ユーザーは依頼した後のイメージがつきやすくなり、安心して依頼することができます。
竹駒工務店の「家づくりの流れ」では6ステップでそれぞれのステップをとてもシンプルに見やすくまとまっています。
参考URL(竹駒工務店|家づくりの流れ):http://www.takekoma.co.jp/flow/flow.html
写真や動画の使い方
動画について
動画はユーザーに強くブランドイメージを印象づけるのに効果的です。
例えば下記のサイトの動画は「サクラ工研」という工務店のコンセプト動画です。
メーカーの得意とする「パッシブデザイン」の要素をターゲットユーザーを想定した「休日の朝食」というテーマに沿って紹介しています。
参考URL(サクラ工研):https://www.sakurakouken.jp/
メインビジュアルの背景として使用することで、静止画よりも何倍もの情報を伝えることが可能です。唯一のデメリットとしては動画はファイルサイズが大きく、読み込みまで時間がかかってしまいます。しかし、5Gが既に一部の地域で取り入れられており、今後は動画の需要は高まってきます。
多くの情報をユーザーに伝えることができ、ホームページ上でも非常に効果的な手段となります。
また、一度撮影すれば、ホームページだけでなく、イベントや営業ツールとしても利用価値があるため、多少費用が掛かったとしても準備しておく価値があります。
写真について
写真はユーザーにスムーズに情報を伝えるための有効的な手法です。実際のところ、ユーザーは文章からというより、写真からそのハウスメーカーのホームページの印象を受ける方が大きいです。
理想は、ホームページ内の写真は全てプロのカメラマンに依頼し、クオリティの高い写真にする方が良いですが、お客様の声やブログ・コラムなど、更新頻度が高い部分までとなると、それなりの費用が掛かってしまいます。
最低限、メインビジュアルやコンセプト、施工事例、会社案内など、ホームページの印象を与えやすい部分となる箇所は、プロのカメラマンが撮影したオリジナルの写真を使うようにしてください。
今では素材としての写真も多くあります。istockやPixtaなど画像素材を販売しているサイトもあり、5000万点以上ものバリエーション豊富なラインナップです。
また、素材画像は一点2000円程度で購入することが可能です。
撮影費用を抑えたい場合に利用してみてもいいかもしれません。
Istock:https://www.istockphoto.com/jp
Pixta:https://pixta.jp/
ブログ・コラム
インターネット上で情報収集をするにあたって、80%以上のユーザーが公式ホームページや公式ブログを参考にしているそうです。
参考URL:https://www.w-stage.jp/service_set/builder/
ブログ・コラムを運用することで、ユーザーは記事をきっかけにホームページへ訪れてくれます。
ユーザーに有益な情報を与え続けることで、信頼度が上がっていきます。
即効性がないという点はデメリットではありますが、潜在顧客から顧客になる重要な部分となるので、長期的に取組んで運用してください。
ホームページ上では情報が更新されているのが分かりやすいように、TOPページのなるべく上の方に設置するのが望ましいです。
また、ナビゲーションなどからもすぐに「ブログ・コラム」のページへ遷移できるようにしましょう。
運用するにも記事を書くためのネタが必要かと思います。参考までにハウスメーカーであれば下記のようなテーマで記事が掲載されることがあるのでご参考ください。
・現在建てている物件の情報
・家づくりのHowTo
・土地選びのポイント
・内装の決め方
・メンテナンス方法
・イベント情報
・耐震について(耐震等級など)
・保証について
・よくある質問コーナー
・工法や性能について
など
お問い合わせへの導線
今まではハウスメーカー、工務店の魅力を伝えるためのポイントを紹介してきましたが、一番重要なのはお問い合わせをしてもらうことです。
以下のポイントを抑えてユーザーがお問い合わせしやすい導線を検討しましょう。
お問い合わせへのリンク設置
お問い合わせへのリンクは、ある程度目立つ場所に設置する方が望ましいです。
できればヘッダーや、画面内に常に表示されているのが望ましいです。
デザイン上、お問い合わせボタンが目立ちすぎると、デザインの印象が変わってしまうようにも感じてしまうかもしれません。
しかし、ホームページの役割は「かっこよさ」だけではなく「集客のためのツールの一つ」です。
デザインを確認する段階でお問い合わせがわかりづらい部分に設置されているようであれば調整しましょう。
参考のWonder HAUSのホームページでは、ホームページ上で常に右側に「資料請求」のリンクがどのページでも常に表示されます。
また、スマートフォンの場合は「モデルハウス来店予約」のバナーが常に表示されています。
このように簡単にユーザーがお問い合わせを出来るように、導線計画をしましょう。
参考URL(Wonder HAUS):https://www.wonderhaus.jp/
お問い合わせの内容
お問い合わせのフォームを検討する際、項目数は少ない方が望ましいです。項目数が多いと、気軽に問い合わせたくても、入力が手間で途中でやめてしまうこともしばしばあります。
運営側としては、多くの情報が欲しいところですが、まずは、以下の4項目くらいが最小の項目ですので、まずはお問い合わせが欲しいと考える方は、入力項目を最小限に絞るようにしてみてください。
・お名前
・電話番号
・メールアドレス
・お問い合わせ内容
まとめ
ハウスメーカー、工務店がホームページを作る際の抑えておくポイント8点をご紹介しました。
ホームページは顔を合わせる前、ユーザーに対して企業の第一印象を与える部分でもあります。
ユーザーにとっては人生で「一番大きな買い物」なので、家購入を検討する際にはとても慎重になります。
様々な不安や疑問、わからないことをホームページを訪れただけで解決してあげることで、ユーザーからの信頼度が高くなるのではないでしょうか。
ホームページ作成する際には、是非こちらの記事を参考にいただき、検討する上での手助けになれば幸いです。