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ホームページ リニューアルの進め方
ホームページリニューアルをする場合、「進め方がわからない」「費用がわからない」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
ホームページのリニューアルが成功すれば、企業イメージや製品のイメージアップを行うことができ、結果として企業の業績アップや採用を有利に進めることも可能です。 この記事では、ホームページリニューアルの進め方について解説しています。これからホームページ リニューアルを検討されている方は、参考にしてみてください。
目次
ホームページリニューアルの手順
それでは早速、ホームページリニューアルの進め方と費用について、下記項目に沿って手順を解説します。
- ホームページ制作の課題分析と目標設定
- ホームページ制作会社への見積り、発注
- ホームページのデザイン、開発
- 納品物の検収、公開
- ホームページの運用、改善
ホームページ制作の課題分析と目標設定
ホームページをリニューアルするにあたり初めに行うことは、現状の課題分析と目標設定です。
課題分析は、現状のホームページの課題だけでなく、競合サイトの分析も併せて行うといいでしょう。競合サイトと自社サイトを比較することで、より鮮明に課題が見えてきます。
次に課題分析の結果から、ホームページリニューアルでの目標を設定しましょう。こちらは、より具体的な数値で設定することをおすすめします。
たとえば、年間のお問い合わせ数を何件。月間PV数などです。
ホームページ制作会社への見積り、発注
課題分析と目標設定を行なったら、次はホームページ制作会社に対して、見積もり依頼の準備をしましょう。
見積もりは、3社程度の制作会社から提供してもらうと良いでしょう。見積を依頼する場合、制作会社によって解釈が異なり、見積金額に大きな差が出てしまうことがよくあります。
正しく比較するために、提案依頼書(RFP)を作成し、事前に制作会社に共有することをお勧めします。提案依頼書(RFP)は、ホームページ制作をする上での目的や仕様、要望などをまとめた資料になります。提案依頼書(RFP)を準備することで、質の高い提案を受けることができます。また、見積金額も低く抑えることも期待できるので、制作会社を選定するときには必ず準備しましょう。
提案依頼書(RFP)テンプレートをご用意しましたので、お気軽にご利用ください。
ホームページのデザイン、開発
制作会社が決まったら、いよいよデザイン、制作です。
企画段階で決めた目標を達成するために、ターゲットとするユーザーに対して、「どのような情報を提供するか?」「最適なUIデザインは何か?」などを十分検討した上で、デザインを行いましょう。デザインがある程度進んでから大幅な修正をすると、追加で費用が発生する場合のあるため、定期的なミーティングを行いながら進めることがポイントです。
また、UIをしっかりとデザインするためにはモックアップを作成し、ユーザーテストを行うことでより精度の高いUIデザインにすることができます。
デザインが終わり、HTMLコーディングやCMSなど開発段階に入ると、ほぼ制作会社の作業となってきます。ここでの注意点としては、任せっきりにするのではなく、納品前に「HTMLのコードが正しくコーディングされているか?」「ページの容量が重すぎていないか?」など、必ずチェックしましょう。
こちらをチェックせずに公開してしまうと、SEOなどに大きな影響が出る可能性があるので注意が必要です。
納品物の検収、公開
制作会社からホームページが納品されたら、検収をしましょう。よくあるチェック項目は下記となります。
- PC(各種ブラウザ)やSPで、正しく表示されているか?
- 容量が大きすぎて、読み込み時間が多くかかっていないか?
- お問い合わせフォームの内容が問題なく確認できるか?
- CMSの場合、更新作業がスムーズに行えるか?
- リダイレクトなどの設定がされているか?
など
上記のチェックが完了すれば、いよいよホームページの公開となります。
ホームページの運用・改善
ホームページリニューアル終了後は、アクセス解析や、PDCAを回していくの改善段階に入ります。 また、新しく追加したページや機能があれば、アクセスデータをチェックし、その機能が利用されているか定期的に確認しましょう。
ホームページリニューアルでよくある失敗例
こちらでは、ホームページリニューアルのよくある失敗例をご紹介します。 こちらを参考に、失敗しないホームページリニューアルにしましょう。
使いにくいホームページ
最もよくある失敗ではないでしょうか?誰のためのホームページかを企画段階で決めたにも関わらず、デザインの段階になると、なぜか担当者の好き嫌いや社長の好みなどが優先されてしまい、ユーザーにはとても使いにくいホームページになってしまうケースです。
この状態では、直帰率が増えてしまいPVが伸びません。会社や製品の良さをうまく伝えることができません。このまま放置すると、次第にお問い合わせ数が減ってきたり、ターゲットと違うユーザーからの問い合わせが増えて、最終的には業績にも影響が出てきます。
デザインの段階で、しっかりとメインのターゲットユーザー(ペルソナ)を再確認して、デザインを行いましょう。また、決済権をもつ方にも、事前にターゲットユーザー(ペルソナ)を共有していただき、デザインの判断を行うことが重要です。
リニューアルの目的が反映されていない
こちらも、失敗例としては多いケースとなります。
リニューアルの目的を、ページ構成やデザインの段階で落とし込むことができずに公開してしまうとこちらの失敗につながってしまいます。
また、そもそも目的の設定が間違っている場合もこちらの失敗を招いてしまいます。
目的は、数値などを使って客観的にわかるものにすることが重要ですが、「デザインが古い」「ページの情報を新しいものに」など、目的ではなく、目的を達成するための手法を設定してしまうことです。
結果としては、デザインやページ構成が変わっただけで、当初の目的は達成できないリニューアルとなってしまいます。
お問い合わせ数が減った
こちらの原因は、様々な要因が絡み合っている場合は多いです。考えられる原因としては下記が挙げられます。
- SEOの順位が大幅に下がった。
- お問い合わせまでの動線計画が間違っている。
- サービスや製品の説明ページの内容が不十分。
- ターゲットとするユーザーが違う。
- 読み込み時間が多いなど、ユーザビリティが低い。
などでしょうか。
リニューアルの目的に設定している場合も多いので、早めに改善策を検討する必要があります。
運用・更新に手間がかかり放置している
こちらのケースは、ホームページを公開後になってみないとわからないので非常に厄介です。しかし、通常の制作会社の場合、公開後の運用まで配慮して制作しますので、このような問題は起きにくいのですが、制作費を重視しすぎてしまうと、運用まで配慮できない制作会社に依頼してしまい、このような問題が発生してしまいます。
ホームページは、公開後に適切に情報を更新しなければ、いくらいいホームページでも、リニューアルの効果を十分発揮することができなくなってしまいます。
CMSなどの開発時に、更新作業に関して、どのような作業が必要か?時間はどのくらいかかるか?などを確認しましょう。
リニューアル公開後に行う必須事項
ホームページのリニューアル後に、必ず行なった方がいい事項があります。こちらを行わないと、折角リニューアルしても、大幅にアクセスを下げてしまう可能性があります。
そのようにならないためにも、下記は必ず行うようにしましょう。
- URLを変える場合はリダイレクト設定を行う
- 減らしたページがあったら404エラーを設定する
- リニューアルしたことをお知らせページに掲載
- プレリリースを出稿する
ドメインを変更せず引き継ぐ
ドメインはできる限り現状のものを使用しましょう。これまで使用してきたドメインには外部リンクや、Googleからの評価がついています。しかし、新規に取得したドメインは、これらがないので、SEOの順位が下がってしまう場合があります。
特別な事情がない限り、現状のドメインを使用しましょう。
URLを変える場合はリダイレクト設定を行う
ホームページをリニューアルする場合、ページの内容や構成を変えることがほとんどです。その場合、URLや内容も変更されてしまいます。
この変更をGoogleに正しく伝え、旧ページの評価を正しく新ページに引き継ぐために、リダイレクト設定を行うようにしましょう。
そうすることで、SEOへの影響を軽減することができます。
減らしたページがあったら404エラーを設定する
既存のホームページにはあったページを削除したにも関わらず何も対処をしていないと、ユーザーの混乱を招きかねません。しっかりと404エラーを設定しましょう。
リニューアルしたことをお知らせページに掲載
ホームページが新しくなったことをお知らせページで告知しましょう。突然、ホームページが変わってしまうと、ユーザーがホームページから離れていってしまう可能性もあります。今後も利用していただくために、リニューアルした経緯やここに力を入れてリニューアルしたなどのコメントを入れるのも効果的です。
プレリリースを出稿する
ホームページのリニューアルなど大規模な変更の場合には、プレスリリースを配信して、効果的に周知するようにしましょう。
ホームページリニューアルの背景や、今後どのようなサイトを目指していくのかなどを伝えるのがおすすめです。
プレスリリースサイトで有名なものは下記となります。
ホームページ リニューアルの進め方 まとめ
ホームページ リニューアルの進め方についてご紹介しました。
ホームページリニューアルは企業にとって、大きな転換点とも言えます。だからこそ、失敗例や、成功のためのコツを踏まえて、一つ一つ問題をクリアしリニューアルをおこなっていきましょう。