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ホームページ制作でよくあるトラブル事例と対策方法
ホームページの制作は、決して安い買い物ではなく、大きなお金が動きます。だからこそトラブルに対して不安を抱く方も多いのではないでしょうか?
すべての事項に納得した上で契約をしたにも関わらず、実際に依頼をしたお客様と制作会社間で、トラブルが起きやすいのも事実です。
では、なぜこのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか?
今回は、ホームページ制作を依頼後に起こりうるトラブルをご紹介いたします。対策方法も合わせて解説いたしますので、トラブルに遭わないか心配だという方はこの記事の内容を読んで、依頼時の注意点を把握した上で依頼をすると良いでしょう。
目次
お金のトラブル
見積もり時とは別の追加費用を請求された
これは発注する作業範囲が明確にされていないことが原因で認識のずれが発生します。
例えば、ホームページ内に入れる文章や画像がわかりやすいでしょう。
依頼主としては、発注したら納品を待つだけのようにも思えますが、ホームページ内に掲載する情報の原稿や画像を提供する必要があります。
もし原稿を用意できない場合、制作会社としてはライティング作業のコストが出るので、その分費用が発生してしまいます。
画像に関しても同じで、画像素材の提供がない場合は、有料素材を使用したり、撮影を行う場合があります。その場合も追加で費用が発生します。
その他、スマホ対応やOS・ブラウザなどへの対応などを追加で作業を行うことになった場合も費用が追加になるケースがあります。
対策
発注の段階で、画像や原稿などのコンテンツは準備できるのか、Internet Explorerなど古いブラウザやOSへの対応、スマホへの対応など、事前にどこまで対応させるのかを定めておくようにしましょう。
ホームページ公開後にもお金がかかるのを知らなかった
ホームページは公開して終わりではなく、継続して記事や情報を追加するといった運用をしていかなければなりません。「初期費用で運用もやってもらえる」という認識でいると、想定外のランニングコストで揉めてしまう可能性があります。
サーバーの管理・CMSのアップデート・ページの修正など自社で対応できなければ、必ず保守管理費というものが発生します。
また、記事投稿などの運用を無料でやってもらえるケースは少なく、もし更新作業をお願いする場合は、制作費とは別に費用が発生します。
対策
ホームページを持つことで、自社でサーバー・ドメイン・保守・運用など、全てを完結しない限り、ランニングコストは必ず発生します。
発注の段階で、ホームページ公開後に自分たちがどこまで管理するかなど運用時のことを決めてから制作会社に相談すると、認識のずれを少なくすることができます。
記事の更新作業などの運用費、保守管理費を全部まとめている制作会社もありますので、発注時点で必ず毎月のランニングコストがいくら発生するのかを確認しておきましょう。
契約のトラブル
リース契約のトラブル
予算を抑えてホームページを制作したい人が「初期費用無料」という謳い文句に乗せられて、リース契約をしてしまい、トラブルに発展している例が散見されます。
リース契約で発生する問題として下記のようなものが挙げられます。
リース契約をして、高額な請求をされてしまった
「初期費用無料」「月々○○円でホームページが持てます」と一見安くホームページを持つことができるように見えますが、3〜5年の契約で見た時に支払った総額が数百万円ということも。
しかも契約が終わってしまった場合、そのホームページは自分のものにはならず、契約を更新するか削除するかの2択です。
仮に100〜200万円あれば小中規模の立派なホームページを作ることができますし、かつ借り物ではなく自分のものになります。
リース契約は安く見えるので、お得に見えますが、必ず支払い総額を確認するようにしましょう。
リース契約をキャンセルしたいが、高額な中途解約料が発生する、または中途解約できない
ホームページのリース契約をしてしまうと、基本的に中途解約・キャンセルすることができません。仮に解約できたとしても残期間のリース料や違約金が発生するので、実質期間分の出費は避けられません。
また、クーリングオフ制度も適用されません。
クーリングオフ制度が適用されるのは「一般消費者」のみで、事業者に関する契約には適用されないのです。
対策
もともとホームページのような「無形」のものはリースできるようなものではありません。(つまり別のものをリース契約で提供して、ホームページはついでに作りますという営業手法。)
基本的にリース契約を結ばないものとして気を付けておきましょう。また、こういった契約内容も含め、業務委託契約書は重要なのでしっかり目を通しておくと良いです。
契約解除できない
ホームページの公開後、運用の段階で多いのが運用期間に関するトラブルです。
先述した通り、ホームページは毎月のランニングコストが発生しますので、しっかり確認を行っていないと起こり得るトラブルです。
例として、そもそも中途解約ができない運用契約になっていたケースから、支払いは月々でも、契約は年単位で決められていたり、中途解約すると違約金が発生すると言われたというケースもあります。
著作権・所有権
制作会社を変更する時に起こりがちなのが、ホームページの著作権・所有権のトラブルです。
これは、制作会社を切り替えようとした時などに、当然以前の会社との契約は解約ということになるのですが、「解約したら、ホームページはウチ(制作会社)のものになる」「著作権はウチ(制作会社)にあるので、情報をわたすことはできない」と言われてしまい、まるでホームページを人質のようにされてしまうというケースです。
対策
基本的にホームページに関する契約では、所有権や著作権は発注者側に帰属します。
しかし、契約内容は制作会社によってバラバラで、もちろんその中には納品後も所有権・著作権が制作会社にあるというケースも存在します。
したがって、契約する前に契約書の内容は隅々までチェックすることは欠かさず行いましょう。
品質のトラブル
納品されたホームページが思っているものとかなり違った
制作会社から出来上がってきたデザインを見てみると、自分の想定したデザインと大きく異なり、その都度修正をしてもらいます。
しかし、修正対応を何回も重ねることで、これ以上の修正はできないと言われてしまったというケースです。
何度も修正が必要になってしまうのは、実は発注者側に原因があることが多いです。その原因というのは「最初の発注の仕方」です。
制作を依頼する前に、ホームページの要望やイメージがチーム内で共有できていないと、いざ発注しますという時に、「おまかせで!」「いい感じに仕上げて!」というように発注内容が漠然としたものになってしまいます。
発注内容が漠然としてしまうと、制作会社と発注者側の認識の溝を埋めることができないので、試行錯誤でデザインを仕上げたとしても、発注者側としては求めていたものと違うということになってしまいます。
対策
発注の際には自分の要望を具体的に伝えることを心がけましょう。
デザイン例などは他の参考ホームページをあげ「このようなデザインにしたい」というようにすると、制作会社もイメージをしやすいです。
もしデザインがわからない場合は、ホームページのターゲットや目的、デザインを通して伝えたい印象などディレクターに伝えれば、デザイン・構成・必要な機能など最適な案を提案してくれるでしょう。
要望をしっかり伝えれば、修正のトラブルを起こる確率をぐっと減らすことができるでしょう。
修正対応をしてもらえない
ホームページ公開後に起こりがちなのが修正対応のトラブル。
例えば、ホームページ内の文言変更のみでも対応に数週間かかる、依頼から反映まで対応に時間がかかる、納品後から対応が悪くなった、そもそも更新・修正をしてもらえないなどのケースがあげられます。
簡単な修正に数週間も待たされてしまうと、ホームページ運営に支障がでてきます。
対策
もしかしたら色々なことが重なって、その1回だけ時間がかかってしまったということも考えられますので、慢性的に対応が悪かったり、時間がかかるようなことがあれば、制作会社を切り替えることを検討するのもよいでしょう。
検索してもホームページが出てこない
ホームページを公開したのに、検索しても出てこないということがありますが、これは一概にホームページそのものに問題があるとは言えません。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、独自のアルゴリズムで表示順位を変えているので、ホームページを作成した制作会社がコントロールすることはできません。特に競合が多いキーワードでは、SEO対策を行わないと上位に表示させることは難しいです。
逆に会社名などの固有名詞で検索した時に表示されない場合は、検索エンジンがホームページを正しく認識できないことが原因です。その場合は制作会社に確認を取って対応してもらいましょう。
対策
もし検索結果で上位に表示させるには、しっかりとしたSEO対策が必要なため、制作前の打ち合わせの段階で制作会社に相談してみるのがよいでしょう。
まとめ
発注者側としてはホームページ制作の依頼は、どこでお金が発生するか少々分かりづらいですし、運用のことも考えると長期で計画を考える必要があるため、トラブルがつきものです。
しかし、上記でご紹介したいくつかの問題が起きやすいポイントを抑えておけば、トラブルを未然に防ぐことも可能です。
ブラボーウェブでは、ブランディングを意識したホームページ制作を行なっています。
プロジェクトの初期段階ではブレストを行い、「ブランディング戦略」「ペルソナ設定」「カスタマージャーニー」といった上流工程の部分を固めた上で制作を進めていくので、ターゲットに響くホームページをご提案することができます。